我々はゲームの登場人物~ヤクザ漫画・代紋TAKE2
先日の静かなるドンに続き、ヤクザ漫画の話。今回は代紋TAKE2(エンブレム・テイクツー)。TAKEはタケではなく、英語のテイクとなる。撮り直しの時に使う用語だ。全62巻で、静かなるドンの全108巻には及ばないが、長編の大作と言える。

TAKE2とあるが、TAKE1という漫画があるわけではなく、2というタイトルだ。
物語としては、第1話で主人公の末端ヤクザが惨めに死亡して、10年前にタイムスリップする所から始まる。全編に渡り、超越した能力などは存在せず、あくまで一般通念の範囲でヤクザの抗争などが描かれる。静かなるドンでは、現代社会が舞台にもかかわらず、体中に鉄板を埋め込んだ男や、江戸時代から生きる魔女、吸血鬼など、超越した存在が登場する。代紋TAKE2では、最初のタイムスリップを除き、一般概念というわけだ。
主人公の男とライバルの江原という男だけが、この世界はおかしいと気付き、神のような存在によって自分達が動かされているのではないかと疑問を抱く。特にライバルの江原は最終的には、主人公に都合のいい展開になる事に辟易していた。
主人公に都合いい状況とは、心肺停止の死亡すれすれでもまた心臓が動き出したり、傷の治りがとにかく早い。また、トントン拍子にチンピラからヤクザの親分になってゆく。
ここからはオチの完全ネタバレになる。
実は漫画の主人公はテレビゲームのキャラクターでその主人公。ゲーム作者という神の定めたルールに従って動いていたというオチだった。ゲーム内で10年前にタイムスリップした主人公だが、最終話で丁度10年経った時に、また死亡する。ただし、今度はヤクザの大親分になった所だ。
コミックは15年も続いたし、ヤクザの読者もいたというのに、このオチには呆れてしまった人も多いだろう。スーファミっぽいゲーム機のソフトで、小学生のプレイヤーがプレイしていた。エロシーンもあるのだから、せめてゲーマーの大人がプレイするゲームならばまだしも、小学生がプレイヤーというのは……。まあ、第1話でタイムスリップなので、なんらかの説明は必要となるわけだが。
主人公の男がゲームオーバから、また10年前に戻る際、面白い思考をしていたので語る。背景は宇宙となる。
俺は生きていたじゃないか!
喜びも悲しみも、快感も痛みもすべてを感じてた!
(中略)
俺はやはり実在しない存在だったのか?
ただのゲームキャラクターにすぎなかったのだろうか?
しかし、逆に言えば人生なんて、そんなモノじゃないのか!?
人は運命だとか、さだめだとかに翻弄される
未来は神のみぞ知るともいう
もし神が善ならば、人類はなぜこんなにも苦しみ続けるのだろう?
(中略)
神ーーー異星人でも、異次元人でもかまわないが、それらが本当に存在巣のなら、彼らは人々を弄んでいるとしか思えない
そう、彼らは人類を含んだこの地球を使って、実験、もしくはゲームをしているのかも知れない
そして、ゲームの中のキャラクターがプレイヤー(神)の存在に気付かないように、人々もまた神の存在を証明するコトは出来ない!
低次元の者は、より高次元の存在を知る事は不可能だからだ!
では、実在とはなんだ? それは脳が生み出すーーー
いやいや、こんなコトをーーー自分がゲームの中のキャラクターなどと考える事自体が幻覚かも知れないのだ
映画マトリックスでは、人類は仮想空間で偽りの生活を歩んでいた。通じる物があろう。
また、代紋TAKE2の作者は、我々人類も、異星人だかの神によって操られる存在だと語りたいのだろう。たとえ、「テレビゲームの主人公のヤクザ」をテーマとする漫画家でも、そのような思想というわけだ。
当ブログにおけるヤクザに対する想いだが、自分に危害を加えない限り、特に差別はしない。ネットの有名人の集会に行った時、集まったメンバーにヤクザ(政治系)が混ざっていた事があったが、年齢も近くテレビゲームや漫画の話をしたりと、フレンドリな人だった事もある。また、ヤクザといっても色々なシノギ(ビジネス)を展開しており、金銭や快楽を与えてくれる分野ならば賛同できるが、追い込み、ボッタクリ、詐欺、暴力などには賛同できない。
具体例だと、「キャバクラとかホストクラブや劇場を経営して、お客さんを喜ばせる」、「エロサイトを運営して、ブロガーとかにちゃんと広告費を払う」というシノギは賛同できるが、借金の証文をバラバラして、払っても払っても借金が消えないというのは駄目だと考える。
作中にも出て来たが、現代では壊滅状態といわれるノミ屋というシノギについて語る。競馬・競輪・競艇などで、お客から直接注文を受け、配当を払う。お客の利点を調べたのだが、まず電話一本でOK、現地に行かなくてもいい。次に還元率がいいノミ屋もある。自治体が実施する競馬・競輪・競艇では、例えば公営の配当が2倍だとして、ノミ屋は2.2倍などを払い戻す事もある。ハズレ購入金額の10%を払い戻すというサービス(笑)も。また、支払いは1週間後とかにできたり、お金が無くても買う事ができる(爆) お金が無くても10万円をノミ屋に賭けられ、22万の払い戻しがあれば万歳だし、もちろん外れればノミ屋に10万円の借金だ。相手はヤクザなので、取り立ては厳しいだろう。また、配当100倍とか大穴の場合、逃げられるリスクもある。まあ、現代は場外馬券場(現地に行かなくても買える)やネット購入などもあり、ノミ屋はほとんど無いという噂だ。
さて、ヤクザ漫画の話が続いたが、2年程前は美少女アニメの視聴が続いた事もあり、筆者は特にジャンルによって間引いたりせず、面白いと聞けば少女漫画でも読破する。有名、無名も間引き対象にはならず、ワンピースや名探偵コナンから、無名漫画まで網羅するというわけだ。また、漫画に限らず、映画やゲームも守備範囲となる。
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物語としては、第1話で主人公の末端ヤクザが惨めに死亡して、10年前にタイムスリップする所から始まる。全編に渡り、超越した能力などは存在せず、あくまで一般通念の範囲でヤクザの抗争などが描かれる。静かなるドンでは、現代社会が舞台にもかかわらず、体中に鉄板を埋め込んだ男や、江戸時代から生きる魔女、吸血鬼など、超越した存在が登場する。代紋TAKE2では、最初のタイムスリップを除き、一般概念というわけだ。
主人公の男とライバルの江原という男だけが、この世界はおかしいと気付き、神のような存在によって自分達が動かされているのではないかと疑問を抱く。特にライバルの江原は最終的には、主人公に都合のいい展開になる事に辟易していた。
主人公に都合いい状況とは、心肺停止の死亡すれすれでもまた心臓が動き出したり、傷の治りがとにかく早い。また、トントン拍子にチンピラからヤクザの親分になってゆく。
ここからはオチの完全ネタバレになる。
実は漫画の主人公はテレビゲームのキャラクターでその主人公。ゲーム作者という神の定めたルールに従って動いていたというオチだった。ゲーム内で10年前にタイムスリップした主人公だが、最終話で丁度10年経った時に、また死亡する。ただし、今度はヤクザの大親分になった所だ。
コミックは15年も続いたし、ヤクザの読者もいたというのに、このオチには呆れてしまった人も多いだろう。スーファミっぽいゲーム機のソフトで、小学生のプレイヤーがプレイしていた。エロシーンもあるのだから、せめてゲーマーの大人がプレイするゲームならばまだしも、小学生がプレイヤーというのは……。まあ、第1話でタイムスリップなので、なんらかの説明は必要となるわけだが。
主人公の男がゲームオーバから、また10年前に戻る際、面白い思考をしていたので語る。背景は宇宙となる。
俺は生きていたじゃないか!
喜びも悲しみも、快感も痛みもすべてを感じてた!
(中略)
俺はやはり実在しない存在だったのか?
ただのゲームキャラクターにすぎなかったのだろうか?
しかし、逆に言えば人生なんて、そんなモノじゃないのか!?
人は運命だとか、さだめだとかに翻弄される
未来は神のみぞ知るともいう
もし神が善ならば、人類はなぜこんなにも苦しみ続けるのだろう?
(中略)
神ーーー異星人でも、異次元人でもかまわないが、それらが本当に存在巣のなら、彼らは人々を弄んでいるとしか思えない
そう、彼らは人類を含んだこの地球を使って、実験、もしくはゲームをしているのかも知れない
そして、ゲームの中のキャラクターがプレイヤー(神)の存在に気付かないように、人々もまた神の存在を証明するコトは出来ない!
低次元の者は、より高次元の存在を知る事は不可能だからだ!
では、実在とはなんだ? それは脳が生み出すーーー
いやいや、こんなコトをーーー自分がゲームの中のキャラクターなどと考える事自体が幻覚かも知れないのだ
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また、代紋TAKE2の作者は、我々人類も、異星人だかの神によって操られる存在だと語りたいのだろう。たとえ、「テレビゲームの主人公のヤクザ」をテーマとする漫画家でも、そのような思想というわけだ。
当ブログにおけるヤクザに対する想いだが、自分に危害を加えない限り、特に差別はしない。ネットの有名人の集会に行った時、集まったメンバーにヤクザ(政治系)が混ざっていた事があったが、年齢も近くテレビゲームや漫画の話をしたりと、フレンドリな人だった事もある。また、ヤクザといっても色々なシノギ(ビジネス)を展開しており、金銭や快楽を与えてくれる分野ならば賛同できるが、追い込み、ボッタクリ、詐欺、暴力などには賛同できない。
具体例だと、「キャバクラとかホストクラブや劇場を経営して、お客さんを喜ばせる」、「エロサイトを運営して、ブロガーとかにちゃんと広告費を払う」というシノギは賛同できるが、借金の証文をバラバラして、払っても払っても借金が消えないというのは駄目だと考える。
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