白蛇伝(1958年、日本初のカラーアニメ)~赤い星ニビルに妖怪のドン・竜王がいる
白蛇伝を知る経緯だが、1964年にスタートしたサイボーグ009に爬虫類的巨人が出るという記事で、「もっと昔の作品があったら教えて欲しい」のように記した。すると、2人の読者が口を揃えて「白蛇伝だ」という話だったので視聴してみた。


白蛇伝は元々は中国の物語で、10世紀には存在していたようだ。
アニメは1958年・昭和33年に公開で、色々と記念になりそうな年だ。当時の文部省が選定している。日本初のカラーアニメなのだが、なぜか中国の伝記がその役目を請け負った。なぜ、中国の物語をわざわざ持ってくるのだろうか? 戦後、中国との国交も回復していないというのに。この作品では中国に注目してはならず、蛇の妖怪が人間にシェイプシフトする物語だからこそ、初のアニメになったといえよう。
なお、白蛇伝は「爬虫類人が出る実写映画・漫画・アニメ、1950年代以前」として、筆者が想定していた作品には当てはまらない。この作品は、「昔話で龍蛇が人間になる物語」に該当するとしたい。「爬虫類人が登場する実写映画・漫画・アニメ、1950年代以前」の想定だが、その年代の人が原作を考案したオリジナル作品という意味だ。
白蛇伝の粗筋に移る。序盤は動物的な女白蛇や魚が人間にシェイプシフトする話で、ボロ屋を御殿に見せたり人に幻惑を掛ける。妖怪退治の法師も、蛇を動物・妖精扱いしている。筆者は単なる妖怪物かなと思って視聴していた。そしたら、なんと、白蛇女が幽体離脱して宇宙に飛び出し、妖怪のボス・竜王がいる赤く燃えさかる星に到達し、力を借り、白蛇が人間になるという物語だった。
単なる作り話ならば、竜王はどっかの洞窟などにいればいいだけの話だ。にもかかわらず、ニビルっぽい赤い星にまで到達するとなれば、そういう知識を得た妖術師でないと作れないと判断できるのだ。中国なので、頻度高く龍が登場するが、その王様が他の星にいて、いわば宇宙人という展開になれば、軽視できないというわけだ。




赤い星というと火星がまず思い浮かぶが、燃えさかるとなると火星ではない。ドラえもんの魔界大冒険の魔界星(ニビル)は黒く燃えていたので、白蛇伝の星はニビルだと判断した。
妖精(妖怪)達は愛情を持っていないのが通常で、人の男を愛した白蛇女は竜王には愛の話をひどく笑われる。宇宙人は愛を持っていない話と合致する。
白蛇伝は中国の伝記だが、ギリシャのラミアー(蛇女)が元だという説がある。
しかし、当ブログではいつも語るよう、本当にいるからラミアーも白蛇伝もナーガ(インドの蛇人)も描かれたのであり、元ネタとされるラミアーはなんで存在するのかの追求になると、本当にいるからだとなる。
白蛇伝の評価を改めて語ると、文部省認定・日本初の長編カラーアニメに、爬虫類的宇宙人とニビルがいきなり登場(笑) 長編アニメの意味だが、数秒程度のカラーアニメくらいは他にもあったのだろう。
中国の伝記の方に、「竜王のルーツは赤く燃えさかる星」という表現があれば、ますます面白くなるが未確認。取りあえず、1958年の作品が、ニビルの爬虫類的宇宙人の話という事が確認されたのだ。
オチとしては面白かったが、今回の作品は、「古伝が原作の爬虫類的宇宙人アニメ」という扱いとしたい。「爬虫類人が登場するオリジナル実写映画・漫画・アニメ、1950年代以前」がスッポリ埋まったとは思っておらず、その時代に原作が作られた作品が見つかったら、また宜しくお願いしたい。古来の妖怪物語を参考にしていてもいいが、作者が自分のオリジナルとして発表した作品があれば知りたいというわけだ。
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白蛇伝は元々は中国の物語で、10世紀には存在していたようだ。
アニメは1958年・昭和33年に公開で、色々と記念になりそうな年だ。当時の文部省が選定している。日本初のカラーアニメなのだが、なぜか中国の伝記がその役目を請け負った。なぜ、中国の物語をわざわざ持ってくるのだろうか? 戦後、中国との国交も回復していないというのに。この作品では中国に注目してはならず、蛇の妖怪が人間にシェイプシフトする物語だからこそ、初のアニメになったといえよう。
なお、白蛇伝は「爬虫類人が出る実写映画・漫画・アニメ、1950年代以前」として、筆者が想定していた作品には当てはまらない。この作品は、「昔話で龍蛇が人間になる物語」に該当するとしたい。「爬虫類人が登場する実写映画・漫画・アニメ、1950年代以前」の想定だが、その年代の人が原作を考案したオリジナル作品という意味だ。
白蛇伝の粗筋に移る。序盤は動物的な女白蛇や魚が人間にシェイプシフトする話で、ボロ屋を御殿に見せたり人に幻惑を掛ける。妖怪退治の法師も、蛇を動物・妖精扱いしている。筆者は単なる妖怪物かなと思って視聴していた。そしたら、なんと、白蛇女が幽体離脱して宇宙に飛び出し、妖怪のボス・竜王がいる赤く燃えさかる星に到達し、力を借り、白蛇が人間になるという物語だった。
単なる作り話ならば、竜王はどっかの洞窟などにいればいいだけの話だ。にもかかわらず、ニビルっぽい赤い星にまで到達するとなれば、そういう知識を得た妖術師でないと作れないと判断できるのだ。中国なので、頻度高く龍が登場するが、その王様が他の星にいて、いわば宇宙人という展開になれば、軽視できないというわけだ。
赤い星というと火星がまず思い浮かぶが、燃えさかるとなると火星ではない。ドラえもんの魔界大冒険の魔界星(ニビル)は黒く燃えていたので、白蛇伝の星はニビルだと判断した。
妖精(妖怪)達は愛情を持っていないのが通常で、人の男を愛した白蛇女は竜王には愛の話をひどく笑われる。宇宙人は愛を持っていない話と合致する。
白蛇伝は中国の伝記だが、ギリシャのラミアー(蛇女)が元だという説がある。
しかし、当ブログではいつも語るよう、本当にいるからラミアーも白蛇伝もナーガ(インドの蛇人)も描かれたのであり、元ネタとされるラミアーはなんで存在するのかの追求になると、本当にいるからだとなる。
白蛇伝の評価を改めて語ると、文部省認定・日本初の長編カラーアニメに、爬虫類的宇宙人とニビルがいきなり登場(笑) 長編アニメの意味だが、数秒程度のカラーアニメくらいは他にもあったのだろう。
中国の伝記の方に、「竜王のルーツは赤く燃えさかる星」という表現があれば、ますます面白くなるが未確認。取りあえず、1958年の作品が、ニビルの爬虫類的宇宙人の話という事が確認されたのだ。
オチとしては面白かったが、今回の作品は、「古伝が原作の爬虫類的宇宙人アニメ」という扱いとしたい。「爬虫類人が登場するオリジナル実写映画・漫画・アニメ、1950年代以前」がスッポリ埋まったとは思っておらず、その時代に原作が作られた作品が見つかったら、また宜しくお願いしたい。古来の妖怪物語を参考にしていてもいいが、作者が自分のオリジナルとして発表した作品があれば知りたいというわけだ。
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