TIME/タイム~大衆への大金配布は害毒、貨幣価値を下げるだけ
本日は映画を題材にお金と時間の話。

5月に大衆へ大金が配布されるとか大嘘・NESARA詐欺もあったが、いつの間にか7月になり、そして今月も終わるだろう。ギリシアは破綻したが、闇の勢力のパワーが、ますます栄えている証というわけで、ギリシア国民が吸い尽くされた出来事だと判断できる。NESARAや大金配布は、アセンションあるある詐欺と合わせ、エナジーと時間を奪う黒魔術なので、騙されないようにお願いしたい。当ブログで黒魔術と指摘する時は、実施する本人が黒魔術だと理解している場合を差す。だいたい、支配層がもう終わりで大金が配布されるならば、自転車の通行位置で取り締まる法改正なんてする必要は無い。
タイム/TIMEという映画を以前から見たかったので、漸く視聴できた。「美少女アニメ連続じゃ体裁悪いので、当ブログにふさわしい格好いい実写映画」シリーズのパート2となる。
監督・脚本はアンドリュー・ニコルだ。なんと、先日語ったばかりのガタカでも脚本を担当している。また、当ブログではまだ語っていないが、デーヴィッド・アイクの本から紹介された、トゥルーマンショーでも。


映画タイムの主人公はイケメンというよりコワモテで逞しい方向。ヒロイン・富豪令嬢の髪型パッツン女優も印象的だ。
舞台としては近未来の世の中、人類は遺伝子操作により25歳で老化はストップする。余命1年だけが与えられ、労働などの対価として余命を増やす事ができる。時間(余命)は通貨と同格で、物やサービスを受け取る場合には使う事になり、腕に残高が刻まれている。腕の数字は時計と呼ばれる。時間がゼロになったら即死し、蘇る事は無い。なお、不慮の事故などで時間を残したまま死ぬ事もある。不運な事でも無い限り、誰もが25歳までは生きられる。生まれた時から1年の余命は刻まれているが、カウントダウンされるのは25歳からとなる。
時間は他人に渡す事ができ、肉親ならば当然のように渡し合う状況だ。また、お金と同様、強制的に奪う事もできる。ただし、25歳に満たない子供の余命1年という時間は、親でも勝手に使う事はできない。しかしながら権力者は借金という形で、先に奪ってしまう事はできるわけだが。
このような設定があるが、要するに、時間→通貨と直せば、この世の中と同じだ。一方、よくチャネリングメッセージとかで、お金を嫌う内容があるが、お金=時間だとすると、時間を嫌うのと同様だ。無闇にお金を嫌ってはならない。
現実で仮に遺伝子の技術が発展して、誰もが若い状態でいられる事になったとしても、誰かが死んでいかないと、パンクしてしまう事になる。つまり、永遠の命が与えられる事と、誰もがそれを享受できる事とは全く別という、ライターによる上から目線の指摘というわけだ。
25歳の時点で誰もが1年という通貨を持っているが、多くの人はそれまでの人生の借金などで1年という時間を失い、スラム街だと1日未満の時間しか持たずに工場で労働するしかない。貧民は24時間を切る生活に喘ぐ。毎日の日当として、仕事帰りに時間を受け取るのだ。仕事が無いと、のたれ死にに繋がる。貧民に時間を配る慈善施設もあるのだが。
時間持ちは永遠に生きられる。100年長者とか1000年長者という言葉もある。男ならば、女にモテモテだ。しかしながら、それだけの長者がスラムに来る事はまず無い。幾つものゾーンに分かれていて、ゾーンを越えるには、時間を支払わねばならない。24時間未満の生活に喘ぐ人にゾーンを越える事はできない。
長寿の陰には多くの死がある。誰もが1年は持っているが、富裕層が1000年とかを持っているとすれば、それは他者から吸い上げたからなのだ。寿命がたくさんあれば、時計を見なくなる人もいる。
主人公はスラムの工場で働く男。母親とその日暮らしを続けている。母親といっても見た目は25歳となる。時間持ちの男がスラムに不意に現れ、大盤振る舞いをする。その男はまだ時間を116年以上残しており、ほぼ全てを主人公は渡され、男は死亡する。元は1000年以上持っていた。
通貨換算は当ブログの想定だが、1年=1万ドル=100万円程度と考えている。1000年ならば、10億円といった所か。主人公は116年を受け取ったので、1億円強を受け取った事になる。ちなみに、工場で1日働くと時間は1.5日くらい貰え、1日5000円程度の給料で貧民は働かされている。ほぼ、この計算でいいだろう。1日経てば自動的に時間も減るのだから、使える金額はもっと少ない。
物語の中では生活費(物価やサービス価)は常に上がり続けるのだが、支配層がそうする理由は、死者を出すためなのだ。主人公の母親は借金を返したのだが、値上げしたバスに乗る事ができず、主人公は大量の時間を渡す間もなく、腕の中で尽きて死亡する。
主人公はゾーンを乗り越え、特権階級のいるエリアへ向かう事を決意。実際には長者が時間を受け渡したのだが、時間長者がスラムで死んだので、時間監視局の捜査官が登場する。「捜査には時間を追え」がモットーだ。スラムでは1週間(4万円程度)を持っているだけでも殺される。
映画タイムの物語では、スラムゾーンと富裕者ゾーンしか登場しないが、間には「中の下、中間、中の上、上の下」のゾーンがある設定だ。人々はゾーンで管理されているわけだが、ゾーンを越えるごとに、1ヶ月、2ヶ月と通行料を払わねばならない。もちろん、無闇にゾーンを越えても、そのエリアに住めるだけの仕事があるとは限らない。
主人公は一気に時間をたくさん持つ者ばかりの富裕者ゾーンへ突入した。カジノでプレイし、更に持っている時間は増えていた。そんな時、ポーカーで1万年を持つ富豪と勝負し、見事勝利。主人公も1000年長者になった。富豪の名前はフィリップというのだが、ブルーブラッドの名前にはよくあると言える。小説の三銃士(アニメ三銃士)にもフィリップという王子が登場した。実は筆者はアニメ三銃士は相当にお気に入りだ。
日本の慣用句では「明日できる事は今日やろう」なんてあるが、映画タイムの作品では「100年後でいい事は今やるな」という言葉が出る。海外の慣用句? 無駄な事をしている程に、人生は長くないという意味だろうか。
寿命格差と呼ばれるのだが、富豪は生き、庶民は生きる屍だ。ただ、富裕層は一生、馬鹿な事をしない。冒険もせず達成感も無いのだ。
主人公は富豪の開くパーティーに呼ばれ富豪の娘(ヒロイン)と仲良くなる。夜の海を裸で泳いで、チューしようとしたり……。そんなパーティーの中、時間捜査官が現れる。時間監視局は権限が強いと思った。現実には大富豪のパーティーに一介の警官が乗り込むなんて事は考えにくい。
時間泥棒は富裕層だと主張する主人公。富裕層の殺人は捜査するが、スラム街の死者を無視する事を指摘するが、「守るべきは正義ではない、時間法だ」と返される。そして、主人公は2時間を残して没収されてしまう。キれた主人公は富豪の娘を攫い、買っていた高級車で逃亡。しかし、途中でギャングによって、ヒロインも主人公も僅かな時間だけを残す事に。
富豪は銀行のオーナーでもあった。庶民にお金を貸し付け、利息を奪うビジネスのトップだ。物語中では明確になっていないが、要するに無から時間を生み出し、自分達と貧民とが同じ時間を使う事で、自分達だけが永遠の時間を享受できる。現実でも、無からお金を生み出し、同じ単位のお金を使う事で、支配層は膨大なお金を享受できる。
主人公はヒロインと共に、ヒロインの父親の銀行から時間を奪っていた。それだけでなく、ある計画を持っていた。富豪の男が言うに、奪う事よりも危険な事があるという。それは配布する事なのだ。主人公は銀行を襲った後、その時間をスラムの者達に配り始めた。
ここで大金配布を謳うNESARAやその類いの話をしよう。現実の大衆1人1人に大金が配布されるという話だ。何年も前から「もうすぐ、もうすぐ」としか言わないので、大金配布は嘘なのだが、仮に大金を配布したら、それこそが大きな罪だという解釈になる。
大金の配布によって貧民が自由にお金を使えるようになるわけではない。物語内でも「市場を暴落させる」と危険視している。映画タイムを視聴する前に当ブログで語ったが、1人に1000万円だの10億円だの、仮に配布できるだけのお金が市場や大富豪の資産に存在するとしよう。しかし、そのお金でみんなが欲しい物を求めたら、価格が釣り上がる。売り手にしても、「みんながお金持っているんだから、これくらい高くてもいいでしょう」となるし、今まで1万円とかで何か仕事を請け負っていた人も、今後は5万円10万円ですとなれば、サービス価格も上昇する。結局は元の購買力しか、大衆には存在しないのだ。しかも、富豪の購買力を削った割りには意義が薄い事になる。
工場に人を雇うにしても、今までの時給1500円程度から8000円とかにしないと駄目で、最終的には商品の価格に反映される。時給1500円で生産したから、1500円で出荷できた商品があるならば、それまでよりも高い値段で出荷されるに決まっているではないか。
大金の配布は危険という話を纏める。たとえ富裕層が庶民・貧民からお金を吸い上げる事が非道だとしても、大金を配布するよりはずっとマシというわけだ。大富豪による詭弁とも言えるが、あながち間違ってはいない。支配層はお金を発行していると同時に、お金のおよその価値も決めている。大金を大衆が手にするなんて状況は、お金の価値を決めているルールをぶち壊しにする事に等しく、諸刃の剣なのだ。
物語内でも「たとえ配布しても生活費は上がり続ける。配っても意味が無い」と語られる。つまり、社会のシステムを支配者が握っている限り、自由に物の値段を釣り上げる事ができるので同じなのだ。バス代が200円だったのが1000円、5000円になる。誰もが大金を持っているのだから、別にその料金でも払えない事は無いのだし。
そんな行為を実行しようとしたのが主人公の父で、主人公も知らずに同じ行為に走っていた。「(富裕層から)盗み返すのは罪か?」がモットーだ。金融機関の金庫には時間を貯めた装置が眠っていて、それを奪う事で貧民などに配布できるのだ。
主人公にしても、多少の時間を配布した所で、無駄な事は認識しはじめ、「あの程度の時間じゃ(覆すのは)無理」と悟る。
富豪は「助けるつもりがアダとなる」と宣言する。ギャングに奪われる事件が増え、ギャングの存在が許される理由は縄張りを守っているからだと語る。スラム街に大金を配布する行為は秩序を乱す行為で、ギャングよりも悪党扱いなのだ。
実はギャング自体が、システムを保持するパーツでもあった。ギャングが貧民から余剰な時間を奪う事で、工場へ誘導したり、死者を出すシステムというわけだ。ギャングは無法者のはずだが、実際には縄張りを厳守して、他のエリアでは何もしない。つまり、指令を出す大きな勢力の配下なのだ。これも現実でも近い意味がありそうだ。お金を持った多くの人は、マフィアの関わる産業にお金を使う傾向にあり、たとえ余剰資金が発生しても見事に吸われるというわけだ。また、マフィアが存在する事で、取り締まり組織の存在を許す事になる。
富豪の金庫には100万年が眠っていた。それを配布してしまう主人公。富豪は「せいぜい役立たせてみろ、害にしかならん……。」
混乱は束の間、工場はストップし、ゾーンを越える人が続出。現実で言うならば、みんなが中間層(特にお金に困らない暮らし)になったわけだ。しかし、それは物価の上昇が追いついていないだけの話。何かの料金を上げる前に、政府が金額を決めている何かを購入しただけの話なのだ。
しかし、それで終わりじゃない。主人公とヒロインはもっとでかい銀行に乗り込んでいた。中央銀行の示唆か?
ドラえもんでは身長をお金に換えるカードが存在したが、漫画アウターゾーンでは時間(寿命)をお金に換えるカードが存在した。アウターゾーンの他の話では、新興宗教の教祖の正体は悪魔で人間にシェイプシフトしていた。魔術で信者から悪のエナジーを吸い上げていたみたいな話もある。
現実のお金の話となる。大衆を苦しめるために大衆にお金を使わせているのだから、大衆が大金を受け取るくらいならば、支配層はお金の価値を失わせるだけだ。もちろん、お金の無い社会が無税というわけではない。お金があまり流通していない時代、現物(年貢、反物、兵役など)で重税を課せられていた。
あえて言うが、支配層は妖術を使っているから、お金のあまり通用しない時代でも民衆から吸えたのだ。妖術に格差がある以上、お金のある社会だろうが、無い社会だろうが立場は同じなのだ。この話をせずに「お金の無い社会」あるいは「大金が配布される」と語るブロガーがいたら、大間抜けか、走狗(通う集会で言われたのでオウム返し)か、黒魔導師かだ。
「お金を使わせてやるだけありがたいと思え。昔は奴隷でタダ働きだったのだぞ」
理想郷があるとしたら税金の無い社会でないと駄目なのだ。その後にお金を無くすか否かを決めればいい。自由の国アメリカでは、所得税は憲法違反だ。まあ、支配層が自由にできる国でもあるので、ちゃんと所得税は大衆から徴収される。
オカルトの理解ができない陰謀論者だと「通貨発行権を取り戻す事が決め手だ」と語る。間違いではないが、魔力がゼロの状態では、たとえ現支配者が権利を失ったとしても、他の魔導師に通貨発行権を握られるだけで、大衆の立場は変わらない。大金配布は元々嘘なので無いとは思うが、くだらない勢力が通貨発行権を握ったとしたら、それこそヤバイ。最初だけゴールドの裏付けがあるという名目で発行し、どうせいずれはゴールドから切り離すだけというわけだ。ゴールドの裏付けも、大衆が自由になる事とは無関係だ。金銀がお金の時代でも大衆は重税に喘いでおり、そもそも金銀を蓄えられる貧民などいない。
当ブログは大金配布は駄目だと言いたいわけではない。配布された方が絶対に面白い☆ ただ、大金を配布すると語る連中(ベンジャミン・F、コブラ解放、サルーサ、シェルダン・ナイドル)など、ことごとく裏切りを繰り返す大嘘つきなので、別の意味で話にならないとは言いたい。
まだまだ語りたい事はあるが、本日はこの辺で。
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監督・脚本はアンドリュー・ニコルだ。なんと、先日語ったばかりのガタカでも脚本を担当している。また、当ブログではまだ語っていないが、デーヴィッド・アイクの本から紹介された、トゥルーマンショーでも。
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このような設定があるが、要するに、時間→通貨と直せば、この世の中と同じだ。一方、よくチャネリングメッセージとかで、お金を嫌う内容があるが、お金=時間だとすると、時間を嫌うのと同様だ。無闇にお金を嫌ってはならない。
現実で仮に遺伝子の技術が発展して、誰もが若い状態でいられる事になったとしても、誰かが死んでいかないと、パンクしてしまう事になる。つまり、永遠の命が与えられる事と、誰もがそれを享受できる事とは全く別という、ライターによる上から目線の指摘というわけだ。
25歳の時点で誰もが1年という通貨を持っているが、多くの人はそれまでの人生の借金などで1年という時間を失い、スラム街だと1日未満の時間しか持たずに工場で労働するしかない。貧民は24時間を切る生活に喘ぐ。毎日の日当として、仕事帰りに時間を受け取るのだ。仕事が無いと、のたれ死にに繋がる。貧民に時間を配る慈善施設もあるのだが。
時間持ちは永遠に生きられる。100年長者とか1000年長者という言葉もある。男ならば、女にモテモテだ。しかしながら、それだけの長者がスラムに来る事はまず無い。幾つものゾーンに分かれていて、ゾーンを越えるには、時間を支払わねばならない。24時間未満の生活に喘ぐ人にゾーンを越える事はできない。
長寿の陰には多くの死がある。誰もが1年は持っているが、富裕層が1000年とかを持っているとすれば、それは他者から吸い上げたからなのだ。寿命がたくさんあれば、時計を見なくなる人もいる。
主人公はスラムの工場で働く男。母親とその日暮らしを続けている。母親といっても見た目は25歳となる。時間持ちの男がスラムに不意に現れ、大盤振る舞いをする。その男はまだ時間を116年以上残しており、ほぼ全てを主人公は渡され、男は死亡する。元は1000年以上持っていた。
通貨換算は当ブログの想定だが、1年=1万ドル=100万円程度と考えている。1000年ならば、10億円といった所か。主人公は116年を受け取ったので、1億円強を受け取った事になる。ちなみに、工場で1日働くと時間は1.5日くらい貰え、1日5000円程度の給料で貧民は働かされている。ほぼ、この計算でいいだろう。1日経てば自動的に時間も減るのだから、使える金額はもっと少ない。
物語の中では生活費(物価やサービス価)は常に上がり続けるのだが、支配層がそうする理由は、死者を出すためなのだ。主人公の母親は借金を返したのだが、値上げしたバスに乗る事ができず、主人公は大量の時間を渡す間もなく、腕の中で尽きて死亡する。
主人公はゾーンを乗り越え、特権階級のいるエリアへ向かう事を決意。実際には長者が時間を受け渡したのだが、時間長者がスラムで死んだので、時間監視局の捜査官が登場する。「捜査には時間を追え」がモットーだ。スラムでは1週間(4万円程度)を持っているだけでも殺される。
映画タイムの物語では、スラムゾーンと富裕者ゾーンしか登場しないが、間には「中の下、中間、中の上、上の下」のゾーンがある設定だ。人々はゾーンで管理されているわけだが、ゾーンを越えるごとに、1ヶ月、2ヶ月と通行料を払わねばならない。もちろん、無闇にゾーンを越えても、そのエリアに住めるだけの仕事があるとは限らない。
主人公は一気に時間をたくさん持つ者ばかりの富裕者ゾーンへ突入した。カジノでプレイし、更に持っている時間は増えていた。そんな時、ポーカーで1万年を持つ富豪と勝負し、見事勝利。主人公も1000年長者になった。富豪の名前はフィリップというのだが、ブルーブラッドの名前にはよくあると言える。小説の三銃士(アニメ三銃士)にもフィリップという王子が登場した。実は筆者はアニメ三銃士は相当にお気に入りだ。
日本の慣用句では「明日できる事は今日やろう」なんてあるが、映画タイムの作品では「100年後でいい事は今やるな」という言葉が出る。海外の慣用句? 無駄な事をしている程に、人生は長くないという意味だろうか。
寿命格差と呼ばれるのだが、富豪は生き、庶民は生きる屍だ。ただ、富裕層は一生、馬鹿な事をしない。冒険もせず達成感も無いのだ。
主人公は富豪の開くパーティーに呼ばれ富豪の娘(ヒロイン)と仲良くなる。夜の海を裸で泳いで、チューしようとしたり……。そんなパーティーの中、時間捜査官が現れる。時間監視局は権限が強いと思った。現実には大富豪のパーティーに一介の警官が乗り込むなんて事は考えにくい。
時間泥棒は富裕層だと主張する主人公。富裕層の殺人は捜査するが、スラム街の死者を無視する事を指摘するが、「守るべきは正義ではない、時間法だ」と返される。そして、主人公は2時間を残して没収されてしまう。キれた主人公は富豪の娘を攫い、買っていた高級車で逃亡。しかし、途中でギャングによって、ヒロインも主人公も僅かな時間だけを残す事に。
富豪は銀行のオーナーでもあった。庶民にお金を貸し付け、利息を奪うビジネスのトップだ。物語中では明確になっていないが、要するに無から時間を生み出し、自分達と貧民とが同じ時間を使う事で、自分達だけが永遠の時間を享受できる。現実でも、無からお金を生み出し、同じ単位のお金を使う事で、支配層は膨大なお金を享受できる。
主人公はヒロインと共に、ヒロインの父親の銀行から時間を奪っていた。それだけでなく、ある計画を持っていた。富豪の男が言うに、奪う事よりも危険な事があるという。それは配布する事なのだ。主人公は銀行を襲った後、その時間をスラムの者達に配り始めた。
ここで大金配布を謳うNESARAやその類いの話をしよう。現実の大衆1人1人に大金が配布されるという話だ。何年も前から「もうすぐ、もうすぐ」としか言わないので、大金配布は嘘なのだが、仮に大金を配布したら、それこそが大きな罪だという解釈になる。
大金の配布によって貧民が自由にお金を使えるようになるわけではない。物語内でも「市場を暴落させる」と危険視している。映画タイムを視聴する前に当ブログで語ったが、1人に1000万円だの10億円だの、仮に配布できるだけのお金が市場や大富豪の資産に存在するとしよう。しかし、そのお金でみんなが欲しい物を求めたら、価格が釣り上がる。売り手にしても、「みんながお金持っているんだから、これくらい高くてもいいでしょう」となるし、今まで1万円とかで何か仕事を請け負っていた人も、今後は5万円10万円ですとなれば、サービス価格も上昇する。結局は元の購買力しか、大衆には存在しないのだ。しかも、富豪の購買力を削った割りには意義が薄い事になる。
工場に人を雇うにしても、今までの時給1500円程度から8000円とかにしないと駄目で、最終的には商品の価格に反映される。時給1500円で生産したから、1500円で出荷できた商品があるならば、それまでよりも高い値段で出荷されるに決まっているではないか。
大金の配布は危険という話を纏める。たとえ富裕層が庶民・貧民からお金を吸い上げる事が非道だとしても、大金を配布するよりはずっとマシというわけだ。大富豪による詭弁とも言えるが、あながち間違ってはいない。支配層はお金を発行していると同時に、お金のおよその価値も決めている。大金を大衆が手にするなんて状況は、お金の価値を決めているルールをぶち壊しにする事に等しく、諸刃の剣なのだ。
物語内でも「たとえ配布しても生活費は上がり続ける。配っても意味が無い」と語られる。つまり、社会のシステムを支配者が握っている限り、自由に物の値段を釣り上げる事ができるので同じなのだ。バス代が200円だったのが1000円、5000円になる。誰もが大金を持っているのだから、別にその料金でも払えない事は無いのだし。
そんな行為を実行しようとしたのが主人公の父で、主人公も知らずに同じ行為に走っていた。「(富裕層から)盗み返すのは罪か?」がモットーだ。金融機関の金庫には時間を貯めた装置が眠っていて、それを奪う事で貧民などに配布できるのだ。
主人公にしても、多少の時間を配布した所で、無駄な事は認識しはじめ、「あの程度の時間じゃ(覆すのは)無理」と悟る。
富豪は「助けるつもりがアダとなる」と宣言する。ギャングに奪われる事件が増え、ギャングの存在が許される理由は縄張りを守っているからだと語る。スラム街に大金を配布する行為は秩序を乱す行為で、ギャングよりも悪党扱いなのだ。
実はギャング自体が、システムを保持するパーツでもあった。ギャングが貧民から余剰な時間を奪う事で、工場へ誘導したり、死者を出すシステムというわけだ。ギャングは無法者のはずだが、実際には縄張りを厳守して、他のエリアでは何もしない。つまり、指令を出す大きな勢力の配下なのだ。これも現実でも近い意味がありそうだ。お金を持った多くの人は、マフィアの関わる産業にお金を使う傾向にあり、たとえ余剰資金が発生しても見事に吸われるというわけだ。また、マフィアが存在する事で、取り締まり組織の存在を許す事になる。
富豪の金庫には100万年が眠っていた。それを配布してしまう主人公。富豪は「せいぜい役立たせてみろ、害にしかならん……。」
混乱は束の間、工場はストップし、ゾーンを越える人が続出。現実で言うならば、みんなが中間層(特にお金に困らない暮らし)になったわけだ。しかし、それは物価の上昇が追いついていないだけの話。何かの料金を上げる前に、政府が金額を決めている何かを購入しただけの話なのだ。
しかし、それで終わりじゃない。主人公とヒロインはもっとでかい銀行に乗り込んでいた。中央銀行の示唆か?
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あえて言うが、支配層は妖術を使っているから、お金のあまり通用しない時代でも民衆から吸えたのだ。妖術に格差がある以上、お金のある社会だろうが、無い社会だろうが立場は同じなのだ。この話をせずに「お金の無い社会」あるいは「大金が配布される」と語るブロガーがいたら、大間抜けか、走狗(通う集会で言われたのでオウム返し)か、黒魔導師かだ。
「お金を使わせてやるだけありがたいと思え。昔は奴隷でタダ働きだったのだぞ」
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オカルトの理解ができない陰謀論者だと「通貨発行権を取り戻す事が決め手だ」と語る。間違いではないが、魔力がゼロの状態では、たとえ現支配者が権利を失ったとしても、他の魔導師に通貨発行権を握られるだけで、大衆の立場は変わらない。大金配布は元々嘘なので無いとは思うが、くだらない勢力が通貨発行権を握ったとしたら、それこそヤバイ。最初だけゴールドの裏付けがあるという名目で発行し、どうせいずれはゴールドから切り離すだけというわけだ。ゴールドの裏付けも、大衆が自由になる事とは無関係だ。金銀がお金の時代でも大衆は重税に喘いでおり、そもそも金銀を蓄えられる貧民などいない。
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まだまだ語りたい事はあるが、本日はこの辺で。
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