傀儡師リン(和田慎二の遺作)~作者の側にいる猫は異次元の存在
以前にスケバン刑事という1970年代のコミックを紹介した。紹介しても売れないコミックの1つなのだが、内容としては1970年代だというのに、「政治家の娘や富豪マフィアの一族が爬虫類目をしている」「大御所の豪邸と陰謀の学校が地下モノレールで結ばれている」みたいなシーンが飛び出し、都市伝説や爬虫類人という存在が21世紀になって語られ始めたのではない事を証明している。真実を教わる魔法結社では、当然のように知らされる通念というわけだ。

スケバン刑事は当ブログ読者にはあまり受けていないのだが、ブログ筆者としてはストーリーの構成をかなり面白いと感じており、知っている和田氏の作品数を今後も増やしたいと考えている。
スケバン刑事の作者・和田慎二氏は21世紀・平成の時代でも「傀儡師リン」という作品を作っていた。傀儡は[くぐつ]と読む。残念ながら、和田氏の遺作となってしまった。現代の物語で、スケバン刑事と同じく、感情の変化で爬虫類瞳になるキャラクターが出てくる。
傀儡師というのは要するに人形使いで、意思の力で人形を動かす。実際には人形が意思を持って動く事になる。人形には清姫が登場し、蛇女にシェイプシフトする。爬虫類人は中世にも話題で、実際にいたというわけだ。人形・清姫の目は爬虫類目の人間と全く同じように描かれる。リンの後半には蛇女に扮した役者が見世物小屋に登場するシーンもあった。
傀儡師の中には人形の中に血を入れて動かす者もいる。言わば黒魔術・呪術を実施する術師もいる。
離島に閉鎖的で特殊な学校があるのだが、IQが高く、社会に適合しにくい人材が学校という形で集められて才能を伸ばす。まさに秘密結社のような仕組みだ。IQが高い者の他に、異能者・特殊能力者が集められる。ここで面白いのは、「超能力者は別の組織が集める」という表現だ。異能者・特殊能力者と超能力者とは別という発想自体が、実際にそうでない限り、あり得ないと考える。
傀儡師リンでは、オカルトよりも陰謀論の範囲で面白いシーンがあった。米軍の工作に人形が使われるのだ。別の例では、K国のスパイ組織なのに、海外と取引する商社に見せかけた企業が存在した。K国とは北朝鮮の事? それとも韓国? スタッフの見た目はそれ程には日本人と変わらず、東京の中心地に本社を構えるので、適当な政治家も含めて凡人はその商社を日本の企業だと思っている。こういう話は、現実にそうだから語れるのだ。
「新聞にも裏と表があり、有名で権威のある方が表で、出来事を伝えるが見解はインチキ。裏には権威は無いが、オカルトを伝える」みたいなシーンもあった。
傀儡師リンに限らないが、和田氏は物語とは別に読者サービスみたいなページをコミックへ用意してある。パロディ(キャラクターを使った劇)もあるが、自分(和田氏本人)を登場させ、執筆中の心境などを後日談として語るページがあるのだ。その時に和田氏の隣に必ず登場するのが喋る猫だ。和田氏がぼけて、猫が突っ込むのだが、猫は和田氏の心の中まで知っている。猫の形は20世紀から同じなので、飼っている猫ではない。また、亡くなった奥さんは眼鏡を掛けた人間として描かれているので奥さんでもない。では「喋る猫」の正体は何だろうか? 先日、当ブログでは丁度、話す猫の話をしている。つまり、和田氏の横にいる猫というのは、漫画という創作活動を支援してくれる宇宙人というわけだ。宇宙人はエンジェルでも妖精でもスピリットでもペルソナでも呼び方はなんでもいい。そのような霊を召喚する事で、創作活動ができるというわけだ。他の作家のサービスページでも、喋る動物とかが側にいたり、作家本人が動物や魔物として描かれている場合には、同じ意味だと思って貰いたい。ちなみに、当ブログも書いているのは管理人ではなく、ペルソナ(ドラゴン魔女)という話はしている。
市販品の作者のほぼ全員が魔法結社員や呪術結社員なのだ(否定する人には「その手の実績者が属さないならば、誰が一体入っているの?」と反論しておこう)。物語の表現が下手な人程、カバラや神道の奥義が、そのまま出て来て意味不明になる事が通常で、表現がうまい人程、一般人にストーリーが把握しやすい傾向にある。もちろん、一般人に把握しやすいという事は、うまく魔法が隠れてしまい、むしろ真実だと気づく事ができない。和田氏の作品は、分かりやすく表現されていて、見る人が見ると、魔道がふんだんに発見できるという良作揃いなのだ。
和田氏の弟子として、柴田昌弘氏がいる。実は筆者は柴田昌弘氏の長編は全て読破している。
赤い牙・ブルーソネットという作品では、「古代に天から降りた超人が地球に住んでいて、今の地球人に文明を授けた」「現在、その超人達の魂は異次元に存在し、その魂を制御できる超能力者がヒロイン」みたいなオチだった。また、姿を偽る超能力者が登場するのだが、別に変身するわけではなく、光の屈折で別人に見せているだけだった。つまり、シェイプシフト(擬態)の事となる。連載は1975年のスタートとなり、最新のコミックばかりに注目していては発掘できない。
斎女伝説クラダルマはセックスして覚醒するという話。世の中には年齢に関係無く、途轍もなく相性のいい異性が存在するという表現があった。爺いでも、相性のいい若い女とセックスしていれば若返る。女の方も、「なんでこんな爺いで!?」となる。サライでは放射能みたいな対象に毒された全人類は大人になると化け物になる。クローンや遺伝子改造がテーマ。ラブシンクロイドでは、宇宙人の造ったロボットにシンクロして動かす物語。映画アバターよりも、ずっと以前にそういう作品があるのだ。和田氏の作品に比べてコミックの取引価格安いが、SFやスリラーとしては面白い部類だ。なお、安い理由は、貸本やネットカフェ落ち、焼け過ぎて表紙が白い(爆)が中心で、個人使用の古本レベルならば値段は存在する。
傀儡師リンは同じ作者のピグマリオと比べて格段に安い。理由は読破してから把握してもらいたい。傀儡師リンの結末にはガッカリ放心する事になる。弟子の柴田氏も「結末には驚いた」とメッセージを送っている。まあ、自分で物語を構成できる才能のある人ならば、多少は和らぐのだが。
和田氏の作品だが、今の所、「スケバン刑事」「傀儡師リン」「ピグマリオ」の3作を読破している。実は傀儡師リンのブログ記事は前座で、和田慎二氏の大作「ピグマリオ」の話をするためのクッションとして設定している。本命記事は1978年スタートのピグマリオだと思って貰いたい。
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スケバン刑事は当ブログ読者にはあまり受けていないのだが、ブログ筆者としてはストーリーの構成をかなり面白いと感じており、知っている和田氏の作品数を今後も増やしたいと考えている。
スケバン刑事の作者・和田慎二氏は21世紀・平成の時代でも「傀儡師リン」という作品を作っていた。傀儡は[くぐつ]と読む。残念ながら、和田氏の遺作となってしまった。現代の物語で、スケバン刑事と同じく、感情の変化で爬虫類瞳になるキャラクターが出てくる。
傀儡師というのは要するに人形使いで、意思の力で人形を動かす。実際には人形が意思を持って動く事になる。人形には清姫が登場し、蛇女にシェイプシフトする。爬虫類人は中世にも話題で、実際にいたというわけだ。人形・清姫の目は爬虫類目の人間と全く同じように描かれる。リンの後半には蛇女に扮した役者が見世物小屋に登場するシーンもあった。
傀儡師の中には人形の中に血を入れて動かす者もいる。言わば黒魔術・呪術を実施する術師もいる。
離島に閉鎖的で特殊な学校があるのだが、IQが高く、社会に適合しにくい人材が学校という形で集められて才能を伸ばす。まさに秘密結社のような仕組みだ。IQが高い者の他に、異能者・特殊能力者が集められる。ここで面白いのは、「超能力者は別の組織が集める」という表現だ。異能者・特殊能力者と超能力者とは別という発想自体が、実際にそうでない限り、あり得ないと考える。
傀儡師リンでは、オカルトよりも陰謀論の範囲で面白いシーンがあった。米軍の工作に人形が使われるのだ。別の例では、K国のスパイ組織なのに、海外と取引する商社に見せかけた企業が存在した。K国とは北朝鮮の事? それとも韓国? スタッフの見た目はそれ程には日本人と変わらず、東京の中心地に本社を構えるので、適当な政治家も含めて凡人はその商社を日本の企業だと思っている。こういう話は、現実にそうだから語れるのだ。
「新聞にも裏と表があり、有名で権威のある方が表で、出来事を伝えるが見解はインチキ。裏には権威は無いが、オカルトを伝える」みたいなシーンもあった。
傀儡師リンに限らないが、和田氏は物語とは別に読者サービスみたいなページをコミックへ用意してある。パロディ(キャラクターを使った劇)もあるが、自分(和田氏本人)を登場させ、執筆中の心境などを後日談として語るページがあるのだ。その時に和田氏の隣に必ず登場するのが喋る猫だ。和田氏がぼけて、猫が突っ込むのだが、猫は和田氏の心の中まで知っている。猫の形は20世紀から同じなので、飼っている猫ではない。また、亡くなった奥さんは眼鏡を掛けた人間として描かれているので奥さんでもない。では「喋る猫」の正体は何だろうか? 先日、当ブログでは丁度、話す猫の話をしている。つまり、和田氏の横にいる猫というのは、漫画という創作活動を支援してくれる宇宙人というわけだ。宇宙人はエンジェルでも妖精でもスピリットでもペルソナでも呼び方はなんでもいい。そのような霊を召喚する事で、創作活動ができるというわけだ。他の作家のサービスページでも、喋る動物とかが側にいたり、作家本人が動物や魔物として描かれている場合には、同じ意味だと思って貰いたい。ちなみに、当ブログも書いているのは管理人ではなく、ペルソナ(ドラゴン魔女)という話はしている。
市販品の作者のほぼ全員が魔法結社員や呪術結社員なのだ(否定する人には「その手の実績者が属さないならば、誰が一体入っているの?」と反論しておこう)。物語の表現が下手な人程、カバラや神道の奥義が、そのまま出て来て意味不明になる事が通常で、表現がうまい人程、一般人にストーリーが把握しやすい傾向にある。もちろん、一般人に把握しやすいという事は、うまく魔法が隠れてしまい、むしろ真実だと気づく事ができない。和田氏の作品は、分かりやすく表現されていて、見る人が見ると、魔道がふんだんに発見できるという良作揃いなのだ。
和田氏の弟子として、柴田昌弘氏がいる。実は筆者は柴田昌弘氏の長編は全て読破している。
赤い牙・ブルーソネットという作品では、「古代に天から降りた超人が地球に住んでいて、今の地球人に文明を授けた」「現在、その超人達の魂は異次元に存在し、その魂を制御できる超能力者がヒロイン」みたいなオチだった。また、姿を偽る超能力者が登場するのだが、別に変身するわけではなく、光の屈折で別人に見せているだけだった。つまり、シェイプシフト(擬態)の事となる。連載は1975年のスタートとなり、最新のコミックばかりに注目していては発掘できない。
斎女伝説クラダルマはセックスして覚醒するという話。世の中には年齢に関係無く、途轍もなく相性のいい異性が存在するという表現があった。爺いでも、相性のいい若い女とセックスしていれば若返る。女の方も、「なんでこんな爺いで!?」となる。サライでは放射能みたいな対象に毒された全人類は大人になると化け物になる。クローンや遺伝子改造がテーマ。ラブシンクロイドでは、宇宙人の造ったロボットにシンクロして動かす物語。映画アバターよりも、ずっと以前にそういう作品があるのだ。和田氏の作品に比べてコミックの取引価格安いが、SFやスリラーとしては面白い部類だ。なお、安い理由は、貸本やネットカフェ落ち、焼け過ぎて表紙が白い(爆)が中心で、個人使用の古本レベルならば値段は存在する。
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