ボクと魔王~子供向けのゲームに隠された魔法結社の知識

以前に書いた選挙の記事に対して、読者から次のような指摘コメントがあった。
「あれ?記事内容にデジャヴを感じる。どこかでこんな作品があった様な…。」
と思って浮かんだ作品が『ボクと魔王』。プレステ2ソフトです。プレイ動画はYouTubeにあったと思います。
このゲーム世界の核心は、市役所が人類やおばけを老若男女、すべて職業分類しており、
この世の中で一番の地味で影の薄いルカ君だけがその突出した存在感の無さから分類表に書かれておらず、
そのせいで市役所の【分類表】の魔力から外れ、決められた世界の【分類】を外すという影響力を無自覚にしろ持っており、
主人公は何百年も世代を経て決められた【分類】の役割を演じさせられ操られした世界が立腹してできた、免疫力みたいな存在であったという話で、
ブログ記事の「魔法は実地されている」という言葉を見て、まるでこのゲームみたいな状況だなあと思いました。
当初は気にならなかったが、ふとした事から、結局プレイ実況ムービーを全編見る事にした。ご飯を食べながらの時間を中心に、何日かかけて総計4時間くらいとなる。
ゲームの出来だが、見た目はハッキリ言って、魅力の無いポリゴン(画像の立体表現)。村の人とかも、爬虫類人みたいにキモイ。とても、プレイの意欲が湧くゲームではなかった。
しかしながら、物語の構成は驚愕だった。どうして、今までこんな凄いのを認識できていなかったのか悔やまれる。メジャーな作品と比べると、知名度は劣る。魔導師が作っているのだが、残念な事に宣伝する魔導師の魔力が弱かったのだろうか? それともグラフィックのスタッフが弱いのだろうか? ソニーコンピュータエンターテイメントなので、下請けに出しただけの可能性もある。
とにかく、マイナーな作品だが、シナリオの出来はなかなかで、ギャグも面白かった。さて、魔法結社の知識をピックアップしてゆこう。
・魔法陣の形は、三角形の中に○と、ピラミッドアイになっている
・呼び出した悪魔(ゲーム内ではお化けという表現)の執事は白い宇宙人みたい
・執事自体も悪魔でウルトラマン父のような角を持ち、人間の女にも興味を持つ
・王女が儀式のために島の神殿へ(王族は儀式をするのが当然)儀式を妨げぬよう庶民は近付けない
・王女に対して血液検査や解剖を企む科学者(人間との違いを示唆)
・王女を操り、魔王に服従させ、命令できるように試みるが、人形なので魂無し(王族は抜け殻で、実体は別にある)
・勇者の悪い噂を流す魔王がいて、庶民達は信じている(情報操作する事が庶民掌握の決め手)
・魔界の女の子が主人公(人間の肉体)を人形としてしか認識しておらず、影(ペルソナ)を本体だと認識する
・鉤鼻の怪しい男がシェイプシフトして白い悪魔に、更にシェイプシフトしウルトラマン父のように
・冒険していた舞台はパワーで世界全体から分離されていた箱庭だった(地球だけが三次元として分離された比喩)
・分離を取り払った先にはも私達の知らない広い世界が拡がっている
・庶民に割り当てられていた設定(町人などの役割)に対し、人々は疑問を持たない
・主人公の婆ちゃんは不思議に思うものの、覚醒に至ってはいないので、役割を演じつつけていた
・覚醒した人だけが、逸脱して行動できる
・血を吸われるだけの人がいる村がある、そのために存在する人民
・真相を知ろうと知るまいと、血を吸われる事には抗えない(血液その物の解釈でもいいが血税でも可)
以上のような構成となる。他にも逃した所があるかも知れない。話だけで考えると、魔法少女まどか☆マギカ並みの強烈な知識の埋め込みとなる作品だ。主人公のルカという名前は聖書に出てくるはずだ。
右の画像が魔王なのだが、ピラミッド・アイを2つ並べた造形で、まじかるタルるートの帽子と同じだ。
ボクと魔王の発売年を考えると、実はデーヴィッド・アイクの本よりも後なので、アイクの本を読んだシナリオライターならば、作れるかどうかを見当してみた。だが、アイクの本には無い知識も目立っているし、やはりピラミッド・アイまでは入れなくていい。想定できるのは、同じ情報源というか真実がアイクにも伝わり、ゲーム作者にも伝わったとするのが適当だと思い直した。
ボクと魔王も爆笑(真実がそのまま設定になっている)の物語だったが、先日、ギルガメッシュという石ノ森章太郎の漫画を読んで、こりゃまた大爆笑。昭和51年の発表作品だが、デーヴィッド・アイクの語る内容と全く同じだ。
古い版の方が、用語修正がされておらずリアルで楽しめるかも知れない。既に読破しているが、ボクと魔王の方が先に記事にすべきと判断し、後日としたい。
自らを古代魔道師と語る漫画家の作品として「Vフォー・ヴェンデッタ」がある。いずれ記事にする予定だが、作中の台詞では当ブログと全く同じ事を語っていたので、その部分だけピックアップする。
芸術家は真実を伝えるために嘘をつく。政治家は虚偽を伝えるために嘘をつく。
芸術家は嘘で真実を伝える。
最初に映画を見た時は、全く心に残っていなかった。しかし、「芸術家は嘘で真実を伝える」を今ならば翻訳する事ができる。「漫画家・小説家・シナリオライターは創作物(嘘)で真実を伝える」という意味だと。「これは作り話です」という説明が嘘というわけだ。筆者が自分でその事に気付いたからにこそ、漸く意味が分かったというわけだ。
以前の筆者だったら、ボクと魔王なんてゲームは全くプレイせずに見下していただろう。ある程度のゲーマーでもある筆者ですら、そんな扱いなのだ。ましてや、ゲームやアニメ自体をオタクと見下している人達だったら、真実の集結した領域ともいえるゲーム・アニメ業界を足蹴にする事になる。
やっぱり子供の頃は、童話やゲーム・アニメで育たないと、奴隷労働者になるか、その奴隷労働者を搾る嫁になるだけといえる。
それにしても前記事は、受けが弱かったなー。やっぱり、ペルソナとしてドラゴン魔女巫女が降臨していないと、しょぼい記事になってしまうようだ。この記事はペルソナが移り変わる時に準備が済んでいたので、マシだと思う。
関連記事
怪獣の格好~ウルトラマンと怪獣は逆?!……実はドラゴンボールの話題
ブログはスランプ2~鳥山明とまどマギの目はピラミッドアイ
神聖紀オデッセリアとゼノギアスは魔術の物語
- 関連記事