【映画】人数の町~選挙に動員される戸籍のない人達の町
人数の町は2020年に公開の映画作品。舞台も同じ時代を想定しておこう。


視聴したので内容やメモ程度の感想を語る。
借金でヤクザに追い立てられる主人公の青年が、中年男(工作員)に助けられ、中年男は居場所を用意してくれるという。

主人公は大型バスに乗り移動。主人公の他にも施設に連れてこられる男女がいるのだ。日本の失踪者は8.5万人だという。その一部が、この手の施設に送り込まれるのだった。子供と一緒に来た女性は引き離される。
地下に降りさせられ、銃のような装置で首の後ろにマイクロチップを埋め込まれた。
施設のガイドブックはバイブルと呼ばれている。外界にはスマホのある時代だが、バイブルは本だし、紙のメモ用紙が置かれている。

施設の地上部にはフェンスがある。物理的に超える事自体は無理なわけではなさそう。建物は1つだけでなく、芝生公園みたいな所を抜けるとまた別の建物。収容されているとはいえ、町と呼べるだけの敷地の広さというわけだ。
男女の発展場のプールでは部屋番号の紙を渡す。「部屋に来て」の意味だった。目的は性行為だが、訪問は義務ではない。「セックスは自由」とバイブルには記されているが、誘ってくれる相手がいるか、相手が部屋に来てくれなきゃ始まらない。部屋の中には避妊ピルやコンド、避妊リングなどが置かれている。

施設外の話、若い女の場合にはネットカフェ難民でいると、舞台となる施設に連行される事もある。店のスタッフは女が連れていかれた事は知っているが、場所までは噂の段階。

食事ができるエリアでは、スマホが並んでいて、対象(店だか、商品だか、タレントだか、歌だか、創作物だか、インフルエンサーだか)を絶賛する書き込みをしていた。対象を知らなくても「ヤバイ、(テンション)上がる、泣けた、神、ハマった、ツボった」のような頭の悪そうなコメントをするだけで食料が出てくる。時間帯によって、ディスり(悪口を言って下げる)を実施するタイムに切り替わる。廃棄食料が食い放題のエリアもあるそうな。
バスで遠征する事も。管理者の持つ装置があるので、脱走防止用マイクロチップは大丈夫。主人公達が到着したのは選挙会場だった。誰とも知らぬ投票用紙を受け取って、指定の名前を書く。そりゃまあ、半数の人は投票所に行かないので、余っている投票用紙は膨大な数。いや、盗まれて投票した分は投票率にカウントされるので、実は本来の投票率はかなり低いのかな。
現実の話、兵庫県知事選の投票率は、それなりに高いそうだが、今までどうでも良かった人が今回だけに興味あるとは思えないので、盗まれた封筒・葉書の数で増えているというわけだ。結局、ワクチンを推奨し、カジノ・万博に出資した知事が再選する流れとなった。県庁建て替えに1000億円掛かるのを中止させたようだが、そのお金を都合のいい利権の所に流す仕事をした程度の話。兵庫県民に現金で還付されるわけではないのだ。
選挙に行かない理由をリストアップしてみよう。
・政治に興味がないから
・政治そのものを信用していないから
・社会のシステム自体を疑っているから
・1票では影響力が無い事が確実だから
・お金や人脈にならない事に時間を使いたくないから
・投票したい候補者がいないから
・同じ投票所に嫌な奴が来ると不愉快だから
これらが主要因なので、注目の選挙があったとしても、これらの要因を1つとして崩せない。
バス内で服を着替えて、また投票所へ。要員の数より、投票用紙の数の方がずっと多いのだ。投票用紙を盗む者は、組織の構成員ではなく、組織外の泥棒だった。泥棒は何に使われるのか分からない。まあ、「何に」の想像はできるが、「誰が使うのか」を正解させる事は困難だ。
主人公はバスの中。次はスマホを3台渡されて、ホットなお店の写真をSNSにアップする工作。作られた人気店の外に並んで、その後は店内をSNSに上げる要員だった。様相もリア充なセンスの服に着替える。
物語が進むと無断でフェンスの外に出るシーンがあり、出る事はできるのだが、頭に激音が鳴り響く。マイクロチップの影響だった。
施設に来る人物だが
・借金
・ネットカフェ難民
・自殺に見せ掛けて殺されようとした人
・殺人犯(情状酌量あり)
など。要するに、刑務所に入る代わりの人もいるわけだ、刑務所では投票とかSNSはできないので、要員確保のためには役立つ人材といえる。
施設への収容者は、何の仕事をするのかは自由。何もしないと、乾パンを食うだけとなる。
薬の治験もできる。副作用の注意書きもあるが、漢字が読めない面々なのか、「まっいっか」で済ませる主人公達。標準で与えられる衣装よりグレードの高い服や靴は治験で入手できるのだった。
お葬式がない事に気づく主人公メンバー。シニアには別の街というが、突然、いなくなる人もいる。治験を怪しむのだった。
その日のバスは、血糊の塗られたシャツと血糊セットを用意される。クライシスアクターの仕事だった。監視カメラもあるが、映像は切り替わったりオフになったり打ち合わせ済みの模様。偽りの無差別テロの仕事で、血糊まみれで倒れたり逃げ惑う役だった。現実だとジョーカー事件は当然として、まさかサリン事件とかもそう?

施設には存在を知った一般人も立ち入れるかと思いきや、施設の住人になれるというオチだった。長文の同意書があり、文章を読んで同意していいのか悩んでいる時間はまず無い。もちろん、スマホ等は持ち込めない。

印象的だったのは、モテモテの美女がいるのだが、とっくに子持ちだった。そんな美女を妻として手にできるのは、暴力的な男という事もあり得、実の娘にまで暴力的な男だった。頼もしすぎる男よりも、ダサくて取り柄のない男達にチヤホヤの方がいいと気づいた美女。外界ではモテそうにないデブの性欲が強い事も知った。デブは性欲が強いという意味ではなく、チビやブサも含め、モテない男は飢えの期間が長いので、セックスに満足しやすく、性欲が強くなりやすいという意味。
ボイラー室?で温水往管の仕事(連続で指定番号のバルブを回す練習)のシーンだが、ブログ管理人は意味が特定できなかった。もっとヤバイなにかの練習? 理解できた人はコメントを。……読者の発想だと、原発作業の練習が挙がった。原発はもちろん、発電所や工場などで事故・火災等が起きた時にする危険作業の練習で良さそう。
プラカードの下で寝そべる抗議運動もやらされる。おかしなデモ活動は、必ずしも宗教ではないわけだ。
選挙シーンは何度もあり、彼らの主な仕事が「人数」だったのだ。管理スタッフは「人数」と収容者を呼んでしまう。選挙などで動員される人数の町というタイトルが回収される。
ムービーには無いが、他の仕事として、
・選挙演説の聴衆
・デモ
のような活動が考えられる。宗教者や役者志望者からも集められるが、人数の町からも派遣されるわけだ。
他にも幾つもの同様な町(施設)があるという。各地の選挙区へ派遣されて、当選するはずもない連中を当選させる要員を管理する施設が存在するというわけだ。
結末までは語らないでおく。結末は賛否両論ありそうだが、ブログ管理人は受け入れた。少なくとも、仲間達を見つけて管理者達を次々と倒して施設をぶっ壊すとか、主人公の身内が正義の味方となって救出してくれ、主人公達が施設を出てハッピーエンドのような話ではない。
ネットの評価では、前半は興味深いが、後半に疑問という意見が目立っていた。仮に人数の町なんて現実に存在せず、ライターが空想で思い描く実力があるならば、消化不良の後半になるわけがない。オチもびっくりするような何かを思い描けるはず。言い換えると、実際にそういう町があるから物語に導入できたものの、満足できるオチは見つかるわけもなかったというわけだ。物語というのは、見た事、聞いた事がある対象しか表現できない。

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地下に降りさせられ、銃のような装置で首の後ろにマイクロチップを埋め込まれた。
施設のガイドブックはバイブルと呼ばれている。外界にはスマホのある時代だが、バイブルは本だし、紙のメモ用紙が置かれている。

施設の地上部にはフェンスがある。物理的に超える事自体は無理なわけではなさそう。建物は1つだけでなく、芝生公園みたいな所を抜けるとまた別の建物。収容されているとはいえ、町と呼べるだけの敷地の広さというわけだ。
男女の発展場のプールでは部屋番号の紙を渡す。「部屋に来て」の意味だった。目的は性行為だが、訪問は義務ではない。「セックスは自由」とバイブルには記されているが、誘ってくれる相手がいるか、相手が部屋に来てくれなきゃ始まらない。部屋の中には避妊ピルやコンド、避妊リングなどが置かれている。
施設外の話、若い女の場合にはネットカフェ難民でいると、舞台となる施設に連行される事もある。店のスタッフは女が連れていかれた事は知っているが、場所までは噂の段階。
食事ができるエリアでは、スマホが並んでいて、対象(店だか、商品だか、タレントだか、歌だか、創作物だか、インフルエンサーだか)を絶賛する書き込みをしていた。対象を知らなくても「ヤバイ、(テンション)上がる、泣けた、神、ハマった、ツボった」のような頭の悪そうなコメントをするだけで食料が出てくる。時間帯によって、ディスり(悪口を言って下げる)を実施するタイムに切り替わる。廃棄食料が食い放題のエリアもあるそうな。
バスで遠征する事も。管理者の持つ装置があるので、脱走防止用マイクロチップは大丈夫。主人公達が到着したのは選挙会場だった。誰とも知らぬ投票用紙を受け取って、指定の名前を書く。そりゃまあ、半数の人は投票所に行かないので、余っている投票用紙は膨大な数。いや、盗まれて投票した分は投票率にカウントされるので、実は本来の投票率はかなり低いのかな。
現実の話、兵庫県知事選の投票率は、それなりに高いそうだが、今までどうでも良かった人が今回だけに興味あるとは思えないので、盗まれた封筒・葉書の数で増えているというわけだ。結局、ワクチンを推奨し、カジノ・万博に出資した知事が再選する流れとなった。県庁建て替えに1000億円掛かるのを中止させたようだが、そのお金を都合のいい利権の所に流す仕事をした程度の話。兵庫県民に現金で還付されるわけではないのだ。
選挙に行かない理由をリストアップしてみよう。
・政治に興味がないから
・政治そのものを信用していないから
・社会のシステム自体を疑っているから
・1票では影響力が無い事が確実だから
・お金や人脈にならない事に時間を使いたくないから
・投票したい候補者がいないから
・同じ投票所に嫌な奴が来ると不愉快だから
これらが主要因なので、注目の選挙があったとしても、これらの要因を1つとして崩せない。
バス内で服を着替えて、また投票所へ。要員の数より、投票用紙の数の方がずっと多いのだ。投票用紙を盗む者は、組織の構成員ではなく、組織外の泥棒だった。泥棒は何に使われるのか分からない。まあ、「何に」の想像はできるが、「誰が使うのか」を正解させる事は困難だ。
主人公はバスの中。次はスマホを3台渡されて、ホットなお店の写真をSNSにアップする工作。作られた人気店の外に並んで、その後は店内をSNSに上げる要員だった。様相もリア充なセンスの服に着替える。
物語が進むと無断でフェンスの外に出るシーンがあり、出る事はできるのだが、頭に激音が鳴り響く。マイクロチップの影響だった。
施設に来る人物だが
・借金
・ネットカフェ難民
・自殺に見せ掛けて殺されようとした人
・殺人犯(情状酌量あり)
など。要するに、刑務所に入る代わりの人もいるわけだ、刑務所では投票とかSNSはできないので、要員確保のためには役立つ人材といえる。
施設への収容者は、何の仕事をするのかは自由。何もしないと、乾パンを食うだけとなる。
薬の治験もできる。副作用の注意書きもあるが、漢字が読めない面々なのか、「まっいっか」で済ませる主人公達。標準で与えられる衣装よりグレードの高い服や靴は治験で入手できるのだった。
お葬式がない事に気づく主人公メンバー。シニアには別の街というが、突然、いなくなる人もいる。治験を怪しむのだった。
その日のバスは、血糊の塗られたシャツと血糊セットを用意される。クライシスアクターの仕事だった。監視カメラもあるが、映像は切り替わったりオフになったり打ち合わせ済みの模様。偽りの無差別テロの仕事で、血糊まみれで倒れたり逃げ惑う役だった。現実だとジョーカー事件は当然として、まさかサリン事件とかもそう?
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ボイラー室?で温水往管の仕事(連続で指定番号のバルブを回す練習)のシーンだが、ブログ管理人は意味が特定できなかった。もっとヤバイなにかの練習? 理解できた人はコメントを。……読者の発想だと、原発作業の練習が挙がった。原発はもちろん、発電所や工場などで事故・火災等が起きた時にする危険作業の練習で良さそう。
プラカードの下で寝そべる抗議運動もやらされる。おかしなデモ活動は、必ずしも宗教ではないわけだ。
選挙シーンは何度もあり、彼らの主な仕事が「人数」だったのだ。管理スタッフは「人数」と収容者を呼んでしまう。選挙などで動員される人数の町というタイトルが回収される。
ムービーには無いが、他の仕事として、
・選挙演説の聴衆
・デモ
のような活動が考えられる。宗教者や役者志望者からも集められるが、人数の町からも派遣されるわけだ。
他にも幾つもの同様な町(施設)があるという。各地の選挙区へ派遣されて、当選するはずもない連中を当選させる要員を管理する施設が存在するというわけだ。
結末までは語らないでおく。結末は賛否両論ありそうだが、ブログ管理人は受け入れた。少なくとも、仲間達を見つけて管理者達を次々と倒して施設をぶっ壊すとか、主人公の身内が正義の味方となって救出してくれ、主人公達が施設を出てハッピーエンドのような話ではない。
ネットの評価では、前半は興味深いが、後半に疑問という意見が目立っていた。仮に人数の町なんて現実に存在せず、ライターが空想で思い描く実力があるならば、消化不良の後半になるわけがない。オチもびっくりするような何かを思い描けるはず。言い換えると、実際にそういう町があるから物語に導入できたものの、満足できるオチは見つかるわけもなかったというわけだ。物語というのは、見た事、聞いた事がある対象しか表現できない。

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