【漫画】ブラックエンジェルズ~内閣の顧問は超能力者で魔法使い

ブラックエンジェルズは1981年に連載開始、全20巻(特装版は全12巻)。週刊少年ジャンプで連載しており、10代からが読者層となる。コミックの巻末には、女子を含む中学生がファンレターを送っている事が確認できる(実際の人物かどうかは不明だが、ファンの顔写真まで掲載されている)。
序盤は平成の少年ジャンプでは不可能な性暴行シーンのオンパレードで、読者の心を掴む。その後は「龍」の名を冠した悪の秘密結社と戦う展開となり、性暴行シーンは無くなった……と思いきや、まさかのヒロイン(16歳)が性暴行されるという話に。
龍の秘密結社は政府高官や議員、富豪、有数の学者が属していたが、結社内部の秘密組織もあり、幹部の子供達が親すら抹殺する計画で東京壊滅を企む。
主人公は元々は必殺仕事人級の暗殺者だったが、金貨を握りしめたら超能力者になった。
現実の話、よく、「金は食べられないので買っても仕方ない」と語る人がいる。ゴールドは食べる事もできるが、高次元と繋がり理力を開発するアイテムなのだから、腹を満たせないからといって拒否するのは見当違い。「タブレットPCやパソコンなんて買っても、食べられないのだから無意味」と語る人がいないのと同様。パソコン(PC)の部分は、家具とか工具など読者の身近な何かで食べられない物を当てはめると良い。

東京の核爆破を企む龍の秘密結社だが、実際には天変地異によって東京は壊滅。首都は西日本となり、超管理社会の誕生。一方の東京は奪い合いとサバイバルの世界となった。
秘密結社のボスが東京を爆破したかった理由は、東京に天変地異がある事を予知し、神がそんな事をする前に、自分で壊してしまおうと考えたから。この設定は色々な解釈ができよう。龍の組織のボスは、キリスト教会の関係者だった。
終盤となり、政府のバックには超能力者集団がいて、秘密結社のマスクを被っていたり、マスクを取ると胸に十字架のカトリック風の様相だった。最初に行動した人物はいきなり魔法陣を描いて魔術を使い出す。更には超能力者集団の全員がシェイプシフトし、悪魔的な顔になる。現代の表現ならば、レプティリアンが憑依した顔になる。
超能力者集団が表に出てきた理由は次。内閣が国を動かしていて、超能力者集団はサポートに徹していた。だが、自分達は神に認められた集団だと認識するのに、サポート程度の状態には納得できず、直接人民を支配したくなったから。
中盤で龍の組織のメンバーに辱められたヒロインだが、終盤は主人公とはぐれている間に、味方の男に寝取られるという展開。しかしながら、新たな女子高生がメンバーに加わり、主人公が抱き上げる。ヒロイン交代かと思いきや、打ち切りっぽく終了。昭和の少年ジャンプは、長く続いた作品でも人気がなくなれば打ち切りだった。主人公が超人になる要素に、もっと説得力が必要だったと思う。
こんな物語が、1980年代にあったという事で。
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