手塚治虫~聖女懐妊~土星が神様


本日は聖女懐妊という漫画をテーマにする。
登場人物の男性は宗教の対立とかを見て、神なんていないと思っていた。しかし、土星の衛星にやってきて天体の運行を見る内に、神の存在を認識した。そして、ラストは「宇宙のどこかに偉大な力が……」と称して、土星がドアップで描かれる。要するに、手塚治虫の神は土星にいたのだ。若い頃は大阪大の医学部を出て、人体なんて物体に過ぎず、神なんているはずもないと考えていたのだろうか。魔法結社に入会して、土星の神を信仰したと言える。
ちなみに、土星の神の名前は、末尾に「エル」が付く事が多い。
ムービーでは、「帰還者」という話も語られている。カバーガール(表紙モデル)達が半裸で並ばされ、中年の男達が夜の相手を選ぶ。
枕営業なんて言葉があるが、プロダクションにとって最初からその行為が主目的であって、アイドルやモデルとしても、ついでに稼いでもらう程度の話。要人や富豪の高級娼婦にする事が先で、アイドル・モデル活動は後付けなのだ。もちろん、女の方も秘密結社で上位に行けば、オバサンになる頃に反撃のチャンスはある。
聖女懐妊や帰還者の話は短編で、「時計仕掛けのりんご」という書籍に収録されている。


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