５次元領域のエクスタシー～女の絶頂で男がパワーを得る

スピリチュアルの語るセックスの話。正しいと判断できるのだが、実際に有効となる人の割合が小さい。肝心な部分が欠けているので、それが何なのか解説しよう。


ムービーの内容としては、「女の絶頂で男がパワーを得るので、AV(アダルトビデオ)のようなセックスは駄目だ。あなたが人の親ならば、子供に仲のいい所を見せよう」となる。別に変な事は言っていない。

今回のムービーに限らず、スピリチュアルの性欲・セックスの解説で、いつも思う事がある。「既にパートナーが居る人の性欲」の話ばかりで、「容姿が劣りパートナーがいない人の性欲」について、何の解決方法も示していないのだ。

ムービーの語り手の男性は、年齢は重ねているが、元々は役者で容姿がいい人だ。語り手の女性と恋人同士みたいだが、男性の容姿がいいから選考から外れなかった。言い換えると、語り手の女性はハゲデブサ面のオッサンを選んでいないのだ。「ハゲデブサ面のオッサンが、女の絶頂でパワーを得る方法」は、どこにも語られていない。もちろん、デブスなオバサンも同様。

「（パートナーが居る人が）パートナーとうまくいったら、人生ハッピー」のように語られるが、「パートナーがいる人が改善する話」ばかりだ。パートナーが居ない人が「パートナーと幸せになる方法」の話を知っても、知った時点では一切 役に立たない。肝心のパートナーが居ないのだから。「パートナーなんて欲しくなかったけど、女の絶頂でハッピーになるなら、相手の容姿が酷くてもいいのでパートナーを作ろう」という状況は考えにくい。

アシュタールは当ブログでは却下。今回のムービーでは、「タブーは要らない」とかあるが、AVのような行為をタブーにしているので、自己矛盾となる。

学問の世界でも、ポルノをやめればモテると言いながら、実際には容姿が普通以上の人の話。「ポルノにハマっている容姿の劣る人がパートナーを見つける解説」にはなっていないのだ。


女性が好む対象に、平均より背の高い男性（175～180cm程度）を挙げる人がいる。古代の天皇は３メートル超の巨人だったが、昨今の天皇は160cmちょい。どちらかと言うと、背が低い人の方が凄いはずなのに、なんで「天皇とは異なる身長」を好むのだろう？ ちなみに、筆者が会社員時代にいた企業では、社長は長身だが役員にはチビが多かった（中肉中背やノッポもいた）。デブはほぼゼロで、やや標準体型を超えた人が１人いた程度。


前半で結論は述べたが、容姿に問題ない男ですら、AVを参考書にしてしまっている。ましてや、容姿の劣る男はセックスの実技をできない。「容姿が劣る人間が性にたどり着く方法」を語る事で性の話を大きくカバーできるのだ。よって、ムービーの話のように「女の肉体をじっくり攻めろ（男にじっくり攻めてもらえ）」さえ語れば解決というわけにはゆかないのだ。


関連記事
セックスはエネルギーの交換～【映画】ラッキー・ガール

インターネット ポルノ中毒（ポルノ依存症） やめられない脳と中毒の科学のムービーを見て

神に聞いた性欲について～神との対話……主張そのものには同意できるが、語り手はトランプ信者なので、その部分は完全却下