
先日はマッドフラッド却下の記事をアップしたが、あまり受けが良くなかった。えー? 当ブログの読者の3分の1くらいはマッドフラッド肯定派なの? 当ブログといえども、読者の中には「選挙では参政党に入れます」のような人もいたので、マッドフラッドを信じる人がいてもおかしくないが、多過ぎやしないか?
交流会などブログ読者と実際に会って話す時にマッドフラッドや地球平面説の話をされると困るので、予め記事で却下しておかないといけないのだ。
今度のムービーはどうだろうか? スタンスとしては、「オカルトは認めるが、タルタリア・マッドフラッドは認めない」で当ブログと合致する。次のムービーは10分未満なので、倍速などでサクッとどうぞ。
当記事のタイトルに「絶対に信じてはいけない」とある理由は、このムービーがそう記しているから。当ブログ管理人が絶対だと思っているわけではないのに煽り文句という事で。というのは、「信じた結果、知り合ったと異性と結婚して、その後、信じなくなった」という可能性はあるからだ。
タルタリア帝国という国が僅か200年程前に存在していたという。だが、地球の支配者によって歴史から消されたはずなのに、各地にその証拠となる建物が残っているのはおかしい。なぜ支配者は壊さなかったのだろう? 今からでも壊せばいいのに。泥に埋もれたならば、土の中には建物の残骸だらけでないとおかしい。核で滅びた事になっているが、強い放射能が残っていないのもおかしい。また、「200年ちょい前の木しか無いと」と言いつつ、核爆発の直後に放射能だらけのエリアで幼木が生えてきているのもおかしい。
一応、「タルタリア(タルタル、タータリー)」と記された古い地図はあるのだが、別の地域の人材による「あの辺一帯はよく分からないけどタルタルにしておこう」程度の資料に過ぎず、タルタル帝国という凄い国があったわけではないのだ。朝鮮半島が存在していない地図もあり、分からない所を適当に想像で描いた程度の地図な証拠。
現実にオセアニアという地域があるが、別に200年前にオセアニア帝国という広大な海洋文明があって、超越していたわけではあるまい。
次はグンマー帝国(群馬県に帝国があるというジョーク)。
タルタリア帝国の話は、200年後に「200年前にはグンマー帝国という歴史から消された国があったんだ」という大嘘つき(正体は宗教)が現れたようなもの。オセアニア帝国という架空の海洋文明とか、グンマー帝国とか、いくらでも物語は作れるというわけだ。
タルタリアの話は急に出てきた情報だと指摘する語り手。海外では2016年だという。日本では2020年。20年前にもすでにネットで陰謀論は語られていて、悪魔崇拝や生贄の少年少女など、もっとヤバイ要素は存在していた。フリーエネルギーも巨人もレプティリアンも語られていた。にもかかわらず、マッドフラッドの話を誰もしていないのはおかしい。
ムービーのコメントには「マッドフラッドは気持ち悪い、馬鹿げている」と語りつつ、「レプティリアンなんていない」と叫ぶ人もそれなりにいた。大衆の一方にはタルタリア・マッドフラッドのような嘘を信じさせつつ、また一方にはレプティリアンという真相もろとも却下させているので支配層の戦略通りになっている人が目立つ。
語り手は「騙されやすい人を炙り出す」とまで断言するので面白い。「フリーエネルギーや巨人は本物」という前提もあり、当ブログでもフリーエネルギーや巨人は否定しない。ユーチューブやツイッターなどでタルタリアに肯定的な話をすると、「騙されやすい人」に分類されるわけだ。
ムービーのコメントにもあったが、「ロマンがあるんだ」と、ロマンを理由に信じたい人もいる。作り話の映画とかアニメとかでも、ロマンを感じる人はいよう。ロマンと真相を混同している例と言える。
2012年末にアセンションというロマンのある話があったが、何も起きなかった。
フリーエネルギーという要素にもロマンを感じるが、大衆が無料で使える事は無いと考えている。例えば、フリーエネルギーの家庭用の装置は200万円で、壊れた時のメンテ代も10年くらい経つと発生するようなイメージ。フリーエネルギーが開放されたとしても、装置代や保全費用までも無料になるわけがないのだ。
たとえ発電所がフリーエネルギーになったとしても、装置の代金に電線の材料費や工賃とか、電力会社スタッフの人件費、施設のメンテ費用がある。よって、仮に燃料代がゼロだとしても、無料で家庭に届けられる事は無いのだ。というか、石油だって元々はゼロ円だろうに。地球にお金を払って掘り出したわけでもあるまい。水力発電もあるが、水の根源は雨水や地下水など無料だ。太陽光発電も太陽光という無料のエネルギー。だからといって、電気代が無料になるわけがない。
オカルトの世界は面白いので、何でも信じてしまいがち。しかし、デタラメに過ぎない偽オカルトというのが存在するので「マッドフラッド・タルタリア帝国」が例だと把握しておこう。「支配者が嘘をついている」と「教科書に載っていない話が真実である」は同一ではない。
マッドフラッドは地球平面説がベースになっている。最終的にはキリスト教原理主義者が実施しているだけなのだ。
地球平面説では、
中世までの各地の地図に平面的な描き方が発見できる事を根拠だと主張とする。ん? 正距方位図法という中学の地理で習う図法を知らないのだろうか?(中学生の時はテストで解答できても、大人になってすっかり忘れたとか) 地図を作成するに当たり、地球を二次元に記さないといけないのだが、有名なものにメルカトル図法、モルワイデ図法(面積が正確)、正距方位図法(距離と方位が正確)がある。この中で正距方位図法というのが、フラットアースが好きそうな記し方なのだ。

北極を中心に正距方位図法で描くと、平面説信者が大好きな図となる。北極中心の正距方位図法では外輪が南極なので、南極大陸の壁ができてしまうのだ。実際には、外輪は全て同じ地点を示す。
次はれっきとした球体の地球を、北極中心の正距方位図法で記した地図。外輪に南極の壁があるが、これは図法の短所の1つとなる。中学の地理くらい、把握しようよ。というか、当ブログで学習していってもらいたい。

事実としては、正距方位図法で記された地図が各地に存在するだけ。地球が球体でも、平面信者が好みそうな地図は発見されてしまうのだ。
ちなみに、北極を中心とした正距方位図法で、南極の外側にも更に世界は広がっていて、見た事もないような大陸や海が描かれている地図がある。もはや南極の穴から繋がった地底世界を描いているとしか思えない。当然、地球平面説ではなくなっており、球体の中に海や陸があるという説か、凹面の地球から繋がった先に本物の地表があるという説となってゆく。


キリスト教は信じていないフラットーアーサー(平面信者)と実は話をした事がある。だが、メルカトル、モルワイデ、正距方位のどれも理解していなかった。中1で習ったはずなんだけど。学校教育は無駄と主張する人もいるが、無駄な部分はあれど、大事な部分もちゃんとある。フラットアースに騙されないための基本的な知識は習うべき。ネットの話だが、メルカトル図法は実際の面積と違う陰謀なんだとか。
当ブログ読者の感想として、マッドフラッドを語る人には、唐突な聖書の一文が得てして存在し、宗教としか思えないそうだ。マッドフラッド主張者には、「ほら、真実なので、我々の信仰する真実の聖書にも記されている」という気持ちが滲み出てしまっているが、事実ならば別に聖書なんて持ち出さなくても成立する。
マッドフラッドというのは、地下室に扉がある建物が世界各地に存在するという事実に対し、地球平面説に誘導し、最終的にキリスト教原理主義を信じさせる目的がある。大局的には、地球球体論者と地球平面信者とを争わせる陰謀となる。分断のツールの1つというわけだ。
地下室に扉がある建物が世界各地に存在
↓
200年くらい前に全世界的な洪水があったはず
↓
地球が平面でないと、そんな洪水は起きない
↓
地球は平面
↓
聖書は一字一句正解
のように誘導してくるのだ。正体がキリスト原理主義だと、大衆に「創造論」「地球平面説」などを信じてもらえない事は判明しているので、マッドフラッドを信じさせる事でキリスト原理主義へ少しでも誘導する目的があるというわけだ。次のように逆から考えると、より分かりやすい。原理主義は何らかの布教活動をしている。創造論や宗教丸出しの平面説ではなく、何かに力を入れているはず。該当するのは、マッドフラッドと言えよう。
地下室に扉がある建物の存在は事実だが、その後の話が全てデタラメというトリック。全てが嘘では誰も信じないので、なにか1つだけ目に見える事実を入れると騙しやすいのだ。また、目に見える何かを証拠とする時点で唯物論的な話になりがちなので、その意味でも却下。


マッドフラッドの発信者(講演や出版する立場)が「レプティリアンはいるし、超古代文明もあるし……」と語ったとしても、「地球は平面だ」とか「トランプは救世主だ」とも語っている。ファンが地球は平面だと信じたら、その中から「聖書は一字一句正しい」と思う人が現れてもおかしくない。マッドフラッドを信じた人の全員が聖書やトランプを信じる必要はない。言い換えると、聖書原理主義の信者を獲得するトラップなのだ。宗教に関係なくフラットアースさえ信じさせれば、聖書原理主義へ引き込みやすくなるのだ。
そもそもタルタリアの話で、フリーエネルギーや巨人の話をする事が嫌らしい。聖書の神の不思議なパワーをフリーエネルギーと解釈すれば聖書とは矛盾しない。巨人は特に旧約聖書に出てくる。要するに聖書を信じさせようとしている。
聖書にはクリスチャンカバラ特有の読み方ができるという話ならば面白いが、一字一句を正解とする原理主義は強く却下とする。
おかしい所を指摘されて、後出しで言い訳するのが間違った説の特徴。特に平面説や創造論(聖書の神が地球自体を6000年前に創った)では、嘘の上塗りがいつもの事で、マッドフラッド説にも多そうだ。最初から矛盾なく説明していないのがマッドフラッド・タルタリア帝国の話というわけだ。
歴史は確かに支配者によってねじ曲げられる。しかし、マッドフラッド主張者やキリスト原理主義の語るような歴史があったわけではないのだ。マッドフラッドの強硬派の中には、江戸時代や縄文時代まで無かったとしている者もいる。絶対に信じるなと警告を出す人が居ても、当然と言える。
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テーマ : 古代文明
ジャンル : 謎