【お知らせ】ブログの文章の途中にプログラムみたいな文字群が出てくる場合には、当ブログに対してのみでいいので、トラッキング(追跡)防止をオフにしてください。特にスマホページだと文字群が出やすいです。なお、その部分には画像(広告)が出ます。当ブログから訪れたという追跡で広告収入になるというアマゾンの仕組みです。
最低賃金を上げるべきという議論が進んでいる。今回は最低賃金が時給1500円になったらという仮定で話を進める。


もちろん、働いてお金がたくさん貰えるというのはいいのだが、事業者にとっては負担が増える。事業者というのは、必ずしも大企業の事ではない。零細企業や個人事業者も該当する。
せっかく、サラリーマン奴隷を辞めて事業者になったのに、人を雇うのに時給1500円もかかるととなれば、自分でやった方がいい(笑) となると、見合わない雇用を行わなくなり、労働者にとってはかえって職探しが困難となる。そして、現在、最低賃金級の人は職がなくなり、1500円で雇う価値のあるスキルや容姿などを持った人だけが、その最低賃金を享受できる。スキルや容姿のある人しか必要ないので、変なのが応募してきても採用しない。一方では採用されるような人は、どこでも採用される。どこでも1500円以上となると、適当な事業所が1500円で募集しても集まるまい。
一方、規模の大きい企業ならば、人工知能ロボットに人材からの置き換えが推進されよう。時給900円で人を使えるからこそ、お高い人工知能ロボットを入れなかっただけであって、時給1500円が最低賃金になり、実際には1800円でないと人が集まらないとする。こうなると、損益分岐点を突破し、お高い人工知能ロボットの方が安くなるという事もあり得る。
スーパーマーケットでは、自動支払機が増えてきた。レジの人間は、商品をバーコード読み取り機に通したり、合計金額を伝える程度の仕事になっている。もし、時給が1600円とかになってしまうと、レジの人間を廃止し、セルフで会計してもらった方が経費が安くなる。アメリカでさえ、盗んでいくやつが少ないから実現している。監視カメラもある上、日本ならば、そうそう盗みは発生しまい。ミスで実際の商品よりも安く会計してしまう人がいるとして、同確率で実際の商品よりも高く会計する人もいるのだから、帳尻は合う。100人に1人、泥棒がいたとしても、レジの人を雇うよりは安いし、カメラやレジ以外のスタッフの目を回避し続けられるとは思えない。
ここまでをまとめると、職を得た人は確かに時給1500円になるが、職を得られない人が増える。事業所も小規模な所は困りがち。「最低賃金が時給1500円になる」と「最底辺の人が時給1500円になる」とが混同されているといえる。
というわけで、最低賃金を上げる事はメリットばかりではないという話だ。
山本太郎は欠点に気づいているのか、「赤字になって1500円が無理な事業所には国が補填する」という案を出している。もちろん、実現しないだろうが。


それから仕事というのは、時給での雇用だけではなく、金額固定の請負という方式がある。プログラマーなどは、時給で雇われる事もあるが、「これだけのシステムをこの金額で」という請負方式も目立つ。もちろん、要領のいいフリーのプログラマーは時給1万円相当の仕事もあるだろうし、底辺エンジニアが安く叩かれると時給500円換算とかになる。最低賃金が1500円になっても、時給に換算すると500円のままなんて事になるのだ。ライターだと、もっと安い事になろう。最低賃金を回避するために、この請負方式を採用する企業も増える事になる。他には歩合報酬のように、依頼で制作してもらった作品・物品がどれだけ売れたかで報酬が決まる方式とか。
関連記事
サラリーマンが現代の奴隷である理由・根拠・証拠
サラリーマンが現代の奴隷である理由・根拠・証拠2
どうしてサラリーマンは奴隷なのに給料が貰えるのか?
最低賃金を上げるべきという議論が進んでいる。今回は最低賃金が時給1500円になったらという仮定で話を進める。


もちろん、働いてお金がたくさん貰えるというのはいいのだが、事業者にとっては負担が増える。事業者というのは、必ずしも大企業の事ではない。零細企業や個人事業者も該当する。
せっかく、サラリーマン奴隷を辞めて事業者になったのに、人を雇うのに時給1500円もかかるととなれば、自分でやった方がいい(笑) となると、見合わない雇用を行わなくなり、労働者にとってはかえって職探しが困難となる。そして、現在、最低賃金級の人は職がなくなり、1500円で雇う価値のあるスキルや容姿などを持った人だけが、その最低賃金を享受できる。スキルや容姿のある人しか必要ないので、変なのが応募してきても採用しない。一方では採用されるような人は、どこでも採用される。どこでも1500円以上となると、適当な事業所が1500円で募集しても集まるまい。
一方、規模の大きい企業ならば、人工知能ロボットに人材からの置き換えが推進されよう。時給900円で人を使えるからこそ、お高い人工知能ロボットを入れなかっただけであって、時給1500円が最低賃金になり、実際には1800円でないと人が集まらないとする。こうなると、損益分岐点を突破し、お高い人工知能ロボットの方が安くなるという事もあり得る。
スーパーマーケットでは、自動支払機が増えてきた。レジの人間は、商品をバーコード読み取り機に通したり、合計金額を伝える程度の仕事になっている。もし、時給が1600円とかになってしまうと、レジの人間を廃止し、セルフで会計してもらった方が経費が安くなる。アメリカでさえ、盗んでいくやつが少ないから実現している。監視カメラもある上、日本ならば、そうそう盗みは発生しまい。ミスで実際の商品よりも安く会計してしまう人がいるとして、同確率で実際の商品よりも高く会計する人もいるのだから、帳尻は合う。100人に1人、泥棒がいたとしても、レジの人を雇うよりは安いし、カメラやレジ以外のスタッフの目を回避し続けられるとは思えない。
ここまでをまとめると、職を得た人は確かに時給1500円になるが、職を得られない人が増える。事業所も小規模な所は困りがち。「最低賃金が時給1500円になる」と「最底辺の人が時給1500円になる」とが混同されているといえる。
というわけで、最低賃金を上げる事はメリットばかりではないという話だ。
山本太郎は欠点に気づいているのか、「赤字になって1500円が無理な事業所には国が補填する」という案を出している。もちろん、実現しないだろうが。
それから仕事というのは、時給での雇用だけではなく、金額固定の請負という方式がある。プログラマーなどは、時給で雇われる事もあるが、「これだけのシステムをこの金額で」という請負方式も目立つ。もちろん、要領のいいフリーのプログラマーは時給1万円相当の仕事もあるだろうし、底辺エンジニアが安く叩かれると時給500円換算とかになる。最低賃金が1500円になっても、時給に換算すると500円のままなんて事になるのだ。ライターだと、もっと安い事になろう。最低賃金を回避するために、この請負方式を採用する企業も増える事になる。他には歩合報酬のように、依頼で制作してもらった作品・物品がどれだけ売れたかで報酬が決まる方式とか。
関連記事
サラリーマンが現代の奴隷である理由・根拠・証拠
サラリーマンが現代の奴隷である理由・根拠・証拠2
どうしてサラリーマンは奴隷なのに給料が貰えるのか?
テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済