

漫画家は作り話をしているわけではなく、真実を描いているという話だ。前記事の主体としては4部の話となる。当記事でも「作り話ではなく、ほぼ事実に基づいている」というテーマを念頭に、5部6部の話を実施したい。
ちなみに、ジョジョは週刊少年ジャンプでは、こち亀の次に長いはずだ。既刊で114巻あり、近年ではウルトラジャンプだが、84巻分は週刊の方だ。他には、ワンピース、ナルトなども、長く続いている。
4部の話は前回実施しているが、補足として、シェイプシフトする宇宙人が登場する話を付け加える。
5部では、主人公がマフィアの構成員になるために試験があるのだが、《約束した事を守る人材》か、あるいは《超能力を開花させた人間》だけを採用するという内容だった。約束は難題なのでミスもある、約束を破りそうになると自動的に超能力者になるか死ぬかの状況に追い込まれるという流れだ。
ここで分かる事は、マフィア組織は魔導師などの能力者を積極的に採用するというわけだ。要するにマフィアの構成員に魔導師が結構混ざっているといえる。物語内には、「魔導師ではない幹部」も登場したが、末端構成員であっても、それなりの人数が魔導師だった。主人公の属するグループは全員が魔導師(スタンド使い)となる。
現実でも、法をかいくぐって、大企業の会長並の贅沢を可能とする組織のトップが、魔道とは無縁の凡人のはずはないというわけで。
次に6部・徐倫の話。主人公は女の子で、しかしながら、顔面を強く殴られたり、鉄砲で撃たれたり、それでも相手に立ち向かうタフな人物だ。

6部には批判があり、「女を主人公にするのは面白いが、ラスボスを女にせず、神父(男)にしたからつまらなかったんだ」みたいな内容だ。女でも歯が折れるくらい顔を殴られるとかは、ジョジョでは当たり前なので、その部分の批判ではなく、《神父を終ボスにした事》で叩かれている記事を発見した。
さて、どうして神父なんかを魔導師でラスボスにしたのだろうか? 本当に神父が魔導師で、ラスボスに相応しい術を使うのが事実だと、作者が認識しているからに他ならない。なお、5部のラスボスはマフィアのドンだ。4部は未解決・連発殺人事件の犯人。3部・1部は吸血鬼。2部は人を食料とする古代人(宇宙人!?)
以前にフェイトというアニメでのラスボスが神父だったという話をした。記事はまだ準備中だが、ドラえもんの魔界大冒険でも、高名な魔導師の満月牧師が登場する。牧師というのは、プロテスタントで神父に相当する役職。
いずれも、作者達は「上級の魔導師は神父の中に潜んでいる」と言いたいわけだ。クリスチャンカバラに属していると、特にその事が身近になるだろう。魔法の師匠の表向きの職業が神父・牧師という事実が。俗っぽい表現だと、社長とかだと忙しくて導師として他者を指導なんてできないが、神父ならば暇で教えられるわけだ。
ジョジョにキリスト教的な表現があるので、「作者はクリスチャンだ」と語る人もいるが、そうではない。クリスチャンカバラといって、クリスチャンの振りをしている魔導師だ。これはドラクエの作者も同様だ。そもそも、一般のキリスト教徒が、神父を悪役にする物語を描く事は考えにくい。プロテスタントなので、神父(カトリック)を叩くという攻撃的な事も無いだろうし。
6部には、尖り頭や爬虫類目のザコキャラも登場する。
現実の話になり、フレッド・ホイルというイギリスの天文学者がいる。その人の言葉が、ジョジョの6部に登場した。彼は次のように語る。
この世界で、確率的にも生命が偶然に発生したと考えるのは間違っている。この宇宙には「知性」という「力」が既に存在していて、「生命のもと」を形づくった。
つまり、「知性」という力はビッグバンより先に存在していて、全ての生物は「知性」に導かれ、その知性を既に保有しているのだ。
もちろん、彼は天文学を研究している内に悟ったのではなく、魔法結社で習ったから、それをオウム返ししている。要するに、当ブログでいつも語るよう、有数の科学者というのは魔導師の事だ。多くの場合には、大衆に偽りの世界観を植え付ける仕事をしている。ただ、真実をつい口にしてしまう人も中にはいると言える。
次はブログ筆者の言葉。
この世界で、確率的にも文化が偶然に発生したと考えるのは間違っている。この地球には「魔道」という「真実」が既に存在していて、「文化のもと」を形づくった。
つまり、「魔道」という真実は学説や表現より先に存在していて、全ての文化は「魔道」に導かれ、その要素を既に保有しているのだ。
フレッド博士の話ではないと思うが、ジョジョには「地球に存在できる魂の数は決まっている」という説が登場する。これは、当ブログで以前に語った「クダンの限界」の事だ。アニメに登場し、エウレカセブンの記事で語った。魔法結社で、そういう話を習っているからこそ、全く別の物語で登場する。だから、作者がパクッたわけではない。
エウレカセブンには必要な設定だが、ジョジョには無くったって問題ない。にもかかわらず、ジョジョの作者がそんな表現をしたという事は、そういう説をどこかで聞いているから入れたくなったのだ。これは筆者もシナリオライターだから分かる。感動した真実を自分の物語に入れたはいいものの、全くその設定が生かされないとか、要らなかったという事がたまにあるのだ。
現実の話、リョコウバトという鳩がアメリカに無数にいた(50億羽と言われる)のだが、今は絶滅している。一方では、そのような絶滅種がある事で人間や家畜の殖える余地が発生するというわけだ。
「罪人の魂には強いパワーがある」という表現もあった。法の存在を知りつつ、何かをやってのけるので、そういう意味では強いという解釈だろうか。
頭の後ろに脳幹があり、重要な部分という表現もあった。これは医学的にもそうだろうが、進撃の巨人やその他の物語でも、脳幹の部分が強調される事があり、魂が宿る肉体の部分と言える。
ラスボスの神父は、「本能レベルの物事は、直接よりも無意識の領域に無防備に心の中に送り込むのが効果的」と語る。光の屈折で映像が混じり、サブリミナル効果を発生させるのだ。そして、巨大な効果となって人の行動を支配する。この表現は、現実の地球が月から送られる光で、幻を見せられている話と同一だと判断した。
先日語った、カオスヘッドでも同様の話が出現した。かなり語りたい事はあるが、纏まっていないので公開できない。纏まらずに半年経過なんて事があるのが「謝礼を貰って書いているわけではないブログ」の特徴というわけで。
ギャグとしては、脇役キャラクターが神父に「神は宇宙人なんて質問はヤバイ?」と話し掛けるシーンもある。神父が魔導師である以上、一般信者が考えるような神は想定していまい。
ジョジョが何部かに分かれる理由として、実は主人公が変わるからだ、その全員がジョジョと呼ばれ、身体には★形のアザが存在する。要するに土星の加護を受けた魔導師というわけだ。
もう一度、強調するが、ジョジョの作者は「漫画家の見た事や体験した事、感動した事を書いてこそ面白くなる」と、漫画内の自分に見立てた漫画家に語らせている。つまり、神父・マフィアの話やサブリミナルなど、その他表現は、事実だと認識しているから自分の作品に埋め込んでいるというわけだ。実は第6部の冒頭宣言に「できるだけ忠実に描いた。もし事実と違っていたら、創作です」という言葉がある。要するに、少なくとも作者は自分が事実だと思っている事を描いていて、もし違っていても、作者のミスの域と言いたいわけだ。
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テーマ : ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル : アニメ・コミック