お金のないカルト村、本部だけ裕福


お金のない社会を素晴らしい世界だと勘違いして、結局、カルト宗教の作ったおかしな村で暮らすハメになるという実話だ。本の作者は少女時代にカルト村で育ち、町に出た後はお金を稼ぐ資本主義の暮らしになり、ギャップなどを書いている。
ブログ筆者が注目したのは、著者が社会に出てからの話ではなく、カルト村の実情だ。
●両親と離され、過酷な労働、空腹、体罰が当たり前の生活
●男女交際禁止、結婚は村人が決めたおじさんと
●家畜のエサ用にもらった廃棄パンを食べる
●本部だけ明らかに裕福で差がある。本部にある設備、お風呂は大理石だったし、ソフトクリームの機械もあった
気になった部分だけ取り出したが、以上がカルト村の実態だった。強制労働させられ本部に色々と搾取される。要するに、結局は奴隷だったのだ。古代の奴隷はもちろんお金は貰えなかった。家畜用の残飯が食料だったろう。古代の奴隷はお金のない社会にいたとも言えるのだ。
本部が裕福というのが、もはやギャグの域。中途半端なお金のない社会ではなく、性も含め、あらゆる点で自由でないと成立しない。
辛辣な言い方だと、資本主義社会で低層の人間がお金のないコミュニティに入っても多くの場合に、そこでも低層だ。お金のないコミュニティを創設できるような勢力は、資本主義社会で資本を持って立ち回っている立場だからこそ。
お金に関して裕福でない人の中から、お金のない社会が素晴らしいと洗脳された人が、カルトに集められ、奴隷労働をさせられているという状況が浮き彫りになったわけだ。「お金のない社会」ではなく、「お金さえ無い社会」、「お金を奪われた社会」といえる。
別の観点で語ると、日本国の法律に違反しないような「お金のない社会」でしかない。差し当たり、法律が変わらないのに、本当の意味でのお金のない社会が訪れるはずもない。
次は創作物の話だが、ドラクエ6で「貧困の村から理想郷へ渡った先は、宗教の施設を造る奴隷場だった」という話を思い出した。
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